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「このッ…糞餓鬼!!」



Aは鬼の首を半分ほど切ったところで帯の攻撃をひらりと避けて俺の元て駆けてきた




「よくも私の肋骨2本も折ってくれましたね!それに貴女のせいでブーツも無駄になりました!これ師範が買ってくれたやつなんですよ!!」





あの上弦の鬼の気迫に負けじと怒鳴ったあと
すごい勢いでこっちを振り返ったと思えば
俺の姿をじっと見つめるAに思わずどきりとしてしまう





「大きな怪我はしてないみたいだね」


「すまない、俺は…」


「勝手に吹っ飛んだだけだから大丈夫」




俺を庇ってくれたはずなのにそれを言わせないA


へにゃっと笑う綺麗な顔とは違い痛々しい傷
隊服を染める鮮血も呼吸で止血できているということにほっとした





「宇髄さんが来るまで持ち堪えるよ」





その闘気を含んだ真紅の眼に奮起され、俺は柄を持つ手に力を込める








ヒノカミ神楽 "烈日紅鏡"






"炎舞"




"幻日紅"





"火車"







「遅いわね欠伸が出るわ」



「(…隙の糸が切れた!)」




隙の糸がブツンと切れたタイミングで攻撃をされ、俺は受け身が取れず地面を転がってしまう




「(しまった。このままだとヒノカミ神楽を連発した反動が来る…!)」





「炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり」





「(A…!)」


「(コイツ、まだこんな動きができるの?普通そんな動きしたら折れた肋骨が臓物に刺さるわよ)」






「炭治郎は殺らせない」



「ッ!!」






「ありがとうA…!」



「援護はするから大丈夫だよ」





そう笑顔で言ってくれたおかげで俺はまた攻撃に集中出来る



Aは俺の刀の向き、身体のひねり方でどの方向から攻撃するか考えて刀を振るい援護してくれる
流石としか言えない



上弦の鬼と互角の戦いを続けてきたその時





「帯…?」




分裂していた帯が鬼の体に戻っていく

俺とAが同時に攻撃をしたが既に鬼は屋根の上だった






「やっぱり"柱"ね
柱が来てたのね良かった」




「あの方に喜んで戴けるわ…」







「…禍々しい」






Aがそう呟いたのにも納得する

俺も喉の奥が痺れて痛い





どうしようかと考えている俺がAを見ると
Aは俺のその先を見て、大きな目をさらに大きく見開く





「おい
何をしているんだお前たち!!」



「!!」

「これはきついね」






驚きと、焦りの匂いを漂わせて





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バナナ - とても面白かったです!更新待ってます! (2023年1月28日 16時) (レス) @page35 id: 4cea2a0701 (このIDを非表示/違反報告)
柴茶(プロフ) - 雨ノ宮紗綾さん» なんて初歩的なミスを....すぐに直します。ご指摘ありがとうございます! (2020年7月7日 22時) (レス) id: 6287ce3eb6 (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮紗綾 - あの…無一郎の時透は『時任』ではなく『時透』ですよ… (2020年7月7日 18時) (レス) id: 83427b663d (このIDを非表示/違反報告)
柴茶(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます!!褒め言葉嬉しいです!これからも頑張りますね(^^) (2020年7月5日 0時) (レス) id: 6287ce3eb6 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月4日 15時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柴茶 | 作成日時:2019年11月15日 22時

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