Sweet Liar

▼ (Ryosuke) ページ7

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涼｢………、はぁ｣




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いかがわしいその建物から、そっと出る。




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清純派と呼ばれている彼女の本性は




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とても『清純』とはかけ離れていた。




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ドラマの撮影中だって、そんな雰囲気は1ミリも見せなかったAちゃん。




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俺は……彼女の禁断の扉を、開いてしまったのだろうか。




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彼女の仮面の分厚さを恐ろしいと思っている反面




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俺を見下す彼女の瞳が、忘れられないほど魅力的だった、と思った自分もいる。




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本能のまま、キスを繰り返し




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本能のまま、快感に溺れた昨夜と今朝。




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どこか、悪い予感がする。




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このまま、あの人の存在が気になってしまうと




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＿＿＿いつか、狂ってしまいそうな予感が。




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俺は、この建物から出ると同時に




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もう、彼女とは関わることがありませんように





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と、願うことしかできなかった。

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