Sweet Liar

▽ ページ47

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キス。




とろけるような、柔らかいキス。




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激しいキスも、こんな優しいキスも




全て、涼介に惹かれる材料になる。




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涼｢………ふっ笑｣




｢………え？｣




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涼｢…敬語、なくなったね｣




｢え………あっ、｣




涼｢いいの。俺はそっちの方が嬉しいから｣




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腹減ったな、と無邪気に笑いながら料理を再開した涼介。




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……私、本当に調子が悪い。




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今まで、どれだけの嘘をついてきた？




どれだけ、涼介の前で偽りの姿をみせてきた？




どれだけ、他人の嘘を暴いては嘲笑っていた？




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＿＿＿私は、幸せになってはいけない人間な気がする。




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涼介は、純粋な結城さんと結ばれるべき人間な気がする。




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私は、これ以上涼介や侑 李と関わっちゃいけない気がする。




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でも、こんな時に限って




欲望は止まる事を知らないんだ。




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2人の男性の間で揺らぐ、なんていう罪深い事を易々とするんだ。




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こんな時に限って




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＿＿＿他人の秘密を、知りたくなるんだ。




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｢………涼介、｣




涼｢んー？｣




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｢涼介にとって私は…




何人目の相手？｣

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