Sweet Liar

▼ (Ryosuke) ページ42

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｢…んっ、……はぁ、やまだ、さん…｣




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Aちゃんと交わしたキスが、久しぶりに感じる。




…そこまで時間は経ってないのに。




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唇の隙間に入った僅かな空気は生ぬるい。




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｢……んっ、……山田さん、｣




涼｢……涼介って呼んで｣




｢………え？｣




涼｢……知 念と俺は、Aちゃんにとっては全然違う存在だと思う。

だからせめて…呼び名だけは知 念と同じにしてほしい｣




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｢……1つ、条件があります｣




涼｢………ん、？｣




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｢……私の事も、Aって呼んでください｣




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熱のある瞳が俺の姿を捉える。




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その瞳が嘘だとしても




俺はその嘘に自分から騙されにいくから。




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涼｢……わかった、A。｣




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満足気に微笑んだAちゃ＿＿Aは




俺のスマホが置いてある方向を見る。




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｢…………っ。｣




涼｢…………梨乃？｣




｢………ううん、…大丈夫｣




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さっきとは違う、寂しげな瞳。




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少し開いていたAの唇の隙間に舌を入れ




再び、キスをする。




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手を滑らせ、Aの上着を脱がせる。




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この服と同時に、彼女の嘘の皮を脱がせられたら＿＿＿




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そんな叶わない願いを込めながら




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本能を、解放した。

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