Sweet Liar

▼ (Ryosuke) ページ23

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涼｢………すげっ、｣




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今日から始まるのは、新ドラマの撮影。




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相手はあろうことか、Aちゃんだった。




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そして俺は今




Aちゃんの演技力の高さに感動している。




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『…私、いつあの人が好きなんていった？』




俳優『……いや、』




『はぁ……

知らないの？私は、欲のためなら手段を選ばない女だ、って』




俳優『………。』




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『あの人は所詮、私の道具に過ぎないの。

道具に感情抱くわけないでしょ？』




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監督｢はいカット！｣




｢……ふぅ〜〜｣




俳優｢さすが神崎さん、凄いですね｣




｢そんなことないよ笑

……あ、山田さんだ。お久しぶりです｣




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涼｢……久しぶり。｣




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彼女は今日も、嘘という皮を被っていた。




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前のドラマの撮影の時と、同じように＿＿＿




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まるで、全てが始まった『あの日』からの記憶が無くなったみたいに。




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まるで＿＿＿リセットボタンが押されたように。




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涼｢……今回も、頑張ろうね、｣




｢ふふっ…はい、｣




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ぐしゃ、と握り潰してしまった台本




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その白い表紙には




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『嘘という名の愛』という文字が印刷されていた。

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