8話 ページ16
Aside
『ふぅ…やっと終わったぁ…』
時計を見ると見事に定時ピッタリ。
これは志麻さんとの約束を果たそうとした私の努力だな偉い、と自分を褒めた。
そしてウキウキでデスクから立ち上がると、目の前には折原先輩が。
せ「Aー?志麻くんになにかされそうになったらすぐ俺に電話してな?」
『あぁ…でも、志麻さんはそんな事しないと思いますけど…?』
せ「いーの!!志麻くんならやりかねないから!」
そう言って押し付けられたのは先輩の電話番号。
『(まだ残ってるんだけどなぁ…)』
そう思いつつもその紙をバッグに突っ込んで会社を出た。
会社から待ち合わせの場所はあまり遠くはなくて、思った以上に早くついてしまった。
『(やばい、こんなことならもっと先輩と話してればよかった…)』
そんなことを考えていると、
?「おねぇさーん!可愛いねぇ?俺らと飲まない?」
『(うわ、ナンパじゃん…)』
こんな時に…なんて思い周りを見渡すも、運悪く誰もいない時間帯。
ナ「ねーえ!無視しないでってばぁ?襲うよ?」
そう言われ、肩をがしりと掴まれる。
『(怖い…)』
思っていたよりも力が強くて、腕を引き剥がせない。
やばいと思った時には、男の腕を誰かが掴んでいた。
?「ねぇ。この子、俺の彼女だよ?手ェ出すんじゃねえよ、キモ男が」
ナ「ひぃっ…」
そう言って逃げ出すナンパ野郎。
お礼をしようと振り返ると、そこには志麻さんがいた。
『あれ!?志麻さん?』
し「ちょっと早く着きすぎたなぁって思ったらAちゃんがナンパされてたから…」
『あ、まじですか…。助けてくれてありがとうございます!』
し「いやいや、自分の知り合いがつるまれてたら助けるよ普通wじゃ、行こっか」
そう言って2人で店に入っていった。
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作者名:こころ | 作成日時:2021年4月18日 15時