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Aside
し「そっか…。まぁそうだよね。」
しまこちゃんのことだし、きっと先輩の心とかも知ってるのだろう。
その上でのこの発言。
このまま、勘違いしてもいいんですか?
『しまこちゃんは、折原先輩からも色々聞いたの?』
し「……まぁね、結構聞いた」
そう言って下を向く彼女。
私はこの動きで、複雑な心の中だったんだろうな、なんて思ってしまう。
そんなことを考えていると、突然スマホが鳴り出した。
『電話出てくるね』
し「おけー!」
彼女にそう伝え、トイレの方へ行って電話をとると、相手は折原先輩だった。
せ「あー、A、急に電話してごめんな?今志麻くんと飲んでるんやけど、そっちにしまこちゃんいるって言うから、今からそっち向かってええ?」
『……私はいいですけど、しまこちゃんに聞いてきます』
そう言ってしまこちゃんの元へ行き、聞くと、快くOKしてもらった。
『OKだそうなので、来ていいですよ。』
せ「そかそか、ありがとうな、急に言ったのに」
『いえいえ、』
そう言ってきれる電話。
私はすぐ彼女の元へ向かう。
し「Aさ、さっき無理して”いいよ”って言ったでしょ」
『…なんでしまこちゃんにはなんでもお見通しなんだろw』
し「ふふ、Aはわかりやすいからね」
そう言ってふわ、と笑う彼女。
彼女にはなんでもお見通しだ。
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作者名:こころ | 作成日時:2021年4月18日 15時