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7話 ページ9

Aside

色んな部屋を案内された。

間に、色んな話をしたりして、楽しかった。

1買いに行く途中、志麻先輩に
「そういえば、Aはなんでここに住もうと思ったの?怖くない?」

と聞かれた。

「志麻先輩、なんでそんなこと聞くんです?」

志「なんか、先輩って堅苦しいな。志麻くんでいいよ」

「わ、わかりました……
なんでって、なんとなくですかね…」

そんな感じで答えると、驚いたような顔をされた。

志「今まで色んな女の子見てきたけど、こんな女の子初めて見たw」

と笑いながら言われた。

なんか変かな…

軽く考えてみたが、分からなかったので、諦めた。

その後、あっという間に案内は終わった。


階段に上がる直前、志麻くんにぐいっと手を引かれ、壁ドンされた。

志「なぁ、案内したご褒美、ないの?」

急に何言ってるんだこの人は。

「ご褒美…?そんなのないですけど」

すると、少し妖艶な笑みを浮かべながら、
「じゃあ、Aの血、少し頂戴?」

いや、貧血気味なんですけど。

心底そう思っていたせいか、すぐに
「貧血気味なので、後ででいいですか。」
と言ってしまった。すると、志麻くんは、
「えー!今がいい!少しだけだから、ね?」

うるさい……

仕方なく、
「はぁ、いいですよ。少しだけなら」

そう言うと、志麻くんは、私の手をとった。

志「少しだけなら、Aのこの綺麗な指からでいい?」

そう言って、少し軽く噛み付いてきた。

カプ

ジュル…

浦田さんに吸われた時より痛くない。

「痛くない…」

志「そりゃ、首と指先は傷の痛み違く感じるやろ。」

と、冷静に言われた。

志「よし、倒れられても困るし、これくらいにしとくわ。美味しかったで。」

そう言って、私の指先を舐めた。

すると、みるみるうちに傷が塞がっていた。

志「吸血鬼の唾液には、傷を塞ぐ力があるんやで。覚えといてや。」

そう言って、志麻くんは、私を自室まで送ってくれた。

部屋の前。
志「ゆっくりお休みしてな」
と、優しく声をかけてくれた。

ドアが閉まり、よほど疲れていたのか、私はすぐに眠っていた。

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作者名:こころ | 作成日時:2020年7月2日 22時

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