検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:29,651 hit

2話 ページ5

Aside


あれ、なんで坂田と月崎先輩がいるんだろ。

まぁ、この4人はうちの学校で”浦島坂田船”というあだ名(?)を付けられるくらい仲がいいのは知っているのだけれど。

『なんで坂田と西条先輩もいるんですか?』
私がそう問うと、西条先輩は
「なんでって…ここ俺らの家だし。うらたさんに呼ばれたから大広間にいるだけ」

は、”ここ俺らの家”!?

でっか!!

さ「あはは、こんなところでAと会うとか予想外やわ…。ここに来るってことは、うらさんに捕まったんよな?」

捕まった…?
どゆこと?

まぁたしかにあの状況を言うには、捕まったと言ってもいいほどなのかもしれないが。

改めて言葉にして言い表してみると、何故だか恐怖感というものが込み上げてくる。

やっぱ、噂は本当だったんだ。

『えっ…』

私は訳が分からず、ただ立ちつくしていると、急に浦田先輩が笑いだした。

「あっはは!その表情いいね、すっごくそそる」
と、妖艶な笑みをを浮かべる。
『唆る…?それってどういう感情ですか?』
私がぽかんとそんなことを聞くが、誰も答えてくれない。

『(え、私空気?)』

し「あ、そんなにポーカーフェイスしなくてええんよ。そんなのお見通しやから」

月崎先輩が不敵に笑ってみせる。

『ポーカーフェイス?なにそれ。私はいつも通りこの顔ですよ?あはは』

そんなことを言うと、急に坂田が近づいてきた。
さ「Aは信じれないかもしれんけど、俺らは人間じゃないねん。”吸血鬼”って呼ばれてる、魔物なんよ?」

『魔物…?あぁ、だからそんなに顔がいいんだね。坂田とか折原とか。でもほんとに?』

私としては信じてみたいけれど、ここで信じて嘘だと言われたら悲しいじゃん?

う「ほんとだよ、証拠見せる」
そう言って私の方へ来て、首筋に顔を近づけ、思いっきり首に噛み付いた。

『いった…!』

3話→←1話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 吸血鬼 , 浦島坂田船
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こころ | 作成日時:2020年7月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。