君を守るその為ならば

15　「あなたは誰より素敵な人よ」 ページ17

ヴェノムは冷たいような、怒るような、それでいて悲しそうな目を私に向けた。

「え......何を言って......」
ヴェノム「ミレンが.....言ってたんだよ、お前が俺に優しくすんのは、自分の優しさをアピールするためだって。」

ヴェノムは私に近づくと、私の胸ぐらを掴んだ。

ヴェノム「お前は、俺に同情してるだけだったんじゃないか？自分より劣る人間を、哀れむことで自尊心を満たしてたんじゃないのか？」
「違うよ.....」
ヴェノム「口だけならなんでも言えるよな、でも......俺はそれでもいいと思ってしまった.....俺は引き立て役でもいいから、お前の側に居たいって.....」
「ヴェノム」

私は誤解を解くための百の言葉を飲み込んだ。今の気持ちをとても言葉にできるものでもないし、できたとしてもヴェノムにはきっと言い訳にしか聞こえない。

だから私は、ヴェノムを抱き締めた。
力一杯、自分の思いが彼に伝わるように。
彼は一瞬抵抗する素振りを見せたが、すぐに力を抜いて身を委ねてくれた。

「ねぇ.....私は、ヴェノムのこと好きだよ。」

ヴェノムは何も答えなかった。でも、その顔からさっきの卑屈さは消えていた。

「誰がなんと言おうと、あなたは私にとってとても大切な人。あなたは、誰より素敵な人よ。」

そう言うと彼は、ゆっくりと目を閉じた。次に開けると、彼の目から大粒の涙が溢れていた。

それからしばらく、彼は泣き続けた。

何も語らず、今まで耐えていたものを吐き出すように、私に身を寄せ、わんわん泣いていた。

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しばらく更新サボっててすいません......
学校で文化祭の準備が始まったのと受験勉強で忙しかったので.....

勉強の間にでもそろ〜っと更新してまた消えるんで、気長にお待ちください。
あと受験もあるから応援ちててね......
あと最近今日俺にハマりました。推しは相良くんです。相良くんの小説かきたい。
原作の１巻となぜか19巻、27巻だけが家にあります。酔った三橋はめっちゃかわいいからみんな見てくれ。

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