【ヴィランズ手下】あなたが居るならそれだけで

4　モルガナ ページ6

モルガナ「あら〜！あんたが私の手下ね〜！」

アースラとは違い、痩せた女性。

この人がモルガナか。

モルガナ「姉さんったらこんなかわいい子を手下に寄越すなんて！わかってんじゃないの〜！」
「嬉しそうで何よりです。」
モルガナ「聞いてるわ。人間になりたいんだってね。」
「はい」
モルガナ「よし、じゃあ......私に忠誠を誓うかい？」

そう言われ、私の答えは1つ。

「はい。」

そう言うと、モルガナ.......いや、モルガナ様は満足そうに笑った。

モルガナ「ちょっと待ってな。あんたに人間になったときの服をあげようじゃないか。元がいいからきっとどんな服でも似合うでしょうね〜！」

そして、モルガナが持ってきたのは、鎖骨が見えるくらい首もとがあいた黒色でフリルが裾についている全体的にヒラヒラしたワンピースに、緑色のストール。頭につけるであろう髪飾りは、黒いサンゴと緑色の貝がキラキラ光っている。
緑色のハイヒールの靴......どれも私にはもったいないと思ってしまう。

モルガナ「さぁ、薬を飲んで人間になってその服を見せておくれよ。」

私は薬を飲み干し、変わり果てた自分の姿に驚きを隠せなかった。

ひれだったところは、2本の足にかわっている。

モルガナ「さぁ、服を着なさい。私のかわいい手下ちゃん。」




服の着方がいまいちわからず、服を着るだけなのに10分もかかってしまった。
さすがに自分はアホだなと感じた瞬間だ。

モルガナ「よく似合ってるわ！私の目に狂いはなかったのね！さぁ、さっそくリクルーティングとやらに行ってきなさい！」
「かしこまりました、モルガナ様。」

ジョー......待っていてね......

私は、もうすぐあなたの元へ─────

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