47 仇 ページ50
オーシャンside
オーシャン「できた.....」
彼女の服、髪飾り、すべてを完全再現したマネキンが僕の目の前にはあった。
オーシャン「A、歌って」
返事はない。
それでも構わず、僕は話さないマネキン相手に話しかけ続けた。
オーシャン「なにか欲しいものはある？なんでも揃えてあげるよ。」
自分の虚しさに涙が出てくる。
その時、ドアをノックする音が聞こえてきた。
ドアを開けると、そこには憎いジョーが居た。
今すぐにでも殴りたい気持ちを抑え、ジョーを招き入れる。
オーシャン「僕ね、彼女を守れなかったんだ......」
この言葉に大した意味はない。
ただただ、自分の独り言なのか、彼に罪悪感を植え付けたかったのか。
エイトフット「おい.....お前これ.....」
あのマネキンを見て顔色を変えるジョー。
君が愛して、裏切った女だよ。
オーシャン「惨めだよね、こんなの......」
自分の虚しさで涙の次は笑いが込み上げてくる。
オーシャン「待ってて。お茶を入れてくるから」
台所代わりの部屋に行くと、耳元で誰かの声が聞こえた。
『オーシャン、私とても苦しかったの。ジョーが私を思い出してくれなくて』
あぁ、可哀想なA。
『それなのにジョーは、今も生きてる.......それも希望を抱いて生きているのよ。憎たらしいったらありゃしない』
あんな奴が希望を？馬鹿げてる。
『ねぇオーシャン、奴に制裁を与えて.......！！』
わかったよ、A。
もうあいつは僕らの敵だ。
マネキンを眺めるジョー。
『今も彼は生きているのね。私は死んだっていうのに。』
あぁ、不平等だよね。
大丈夫。僕がちゃんと平等にしてあげる。
もうジョーの背中は目の前だ。それなのにあいつはマネキンに夢中なのかこちらに気がついていない。
『やるのよ、オーシャン。私の仇を取って！』
僕はナイフを振り上げた。
──────────────────────────
続編に移ります。
ここまでやけに早いなと思いました......
クズなエイトフットを書くの楽しかったです。
そしてミスターの匂わせ！
大丈夫です。ちゃんと別口で説明します。
それでは、もう少々お付き合いください！
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ももか(プロフ) - 感情移入してしまいとても辛く涙が出ました。 (2022年10月20日 22時) (
レス) @page50 id: f3e8da423f (このIDを非表示/違反報告)
壱加(プロフ) - 机の上の靴さん» コメントありがとうございます！最後はちゃんと笑顔で終わるっぽいので今のうちに泣いてください(((( (2020年5月28日 18時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
机の上の靴(プロフ) - いよいよ終わりが近づいてる気が...!!! なんか悲しいラストを迎えそうですね（ ; ; ）最後まで楽しみにしてます！！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: da06bfb863 (このIDを非表示/違反報告)
壱加(プロフ) - あんかけさん» コメントありがとうございます！一応今のところブラックですが最後はちゃんと笑顔で終われるよう頑張ります！もう少しの辛抱です！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけ(プロフ) - 突然すみません（ ; ; ）このお話はハッピーエンドですか！？もう心が痛くて痛くて、、、 (2020年5月28日 18時) (レス) id: 5943b818e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱加 | 作成日時：2020年5月20日 15時
