【ヴィランズ手下】あなたが居るならそれだけで

32　友人としての心配 ページ35

Aside

ヴェール「Aさん、大丈夫ですか？」
「え？なんで？」

いつものように彼女の部屋でお茶を飲んでいると、突然そんなことを言われた。

ヴェール「最近元気がないみたいで......」
「あ.....あぁ.....大丈夫だよ！少し歌いすぎて喉が痛いだけ。しばらくすればよくなるわよ。」
ヴェール「そうですか.....?」

本当はジョーとスキャターが予想以上の仲のよさ、関係性に悩んでたんだけどね....

私はオーシャン以外の人にジョーのことなどは言っていない。

オーシャンはあまりヴィランズに関係ない(と思う)のとジョーと仲が良さそうだから言っているが.....ヴェールたちはオーシャンよりも彼と一緒に居る時間が長い。
だからジョーの耳に入って「何言ってんだお前」と言われるのが嫌だった。

それになにより......みんなに心配をかけたくない。

特にヴェール......彼女は特に優しい子(ヴィランズとしてどうなのだろう)だから間違いなく何か言ってくる。

だから絶対にみんなには内緒にしておこうと心に決めていたのだ。

ヴェール「Aさん？やっぱりボーッとしてません？」
「え？そ、そうかな.....」
ヴェール「体調が悪かったら言うんですのよ？無理はお体に障りますわ。」
「ありがとう.....」

言わなくても心配掛けちゃうのか.....
ダメだな、私......

ヴェール「大広間の方に行きましょう？みんなとお喋りすれば少しは安らぐかもしれませんわ！」
「うん、ありがとうヴェール。」


私とヴェールは空いたカップを持って大広間に向かった。

彼女は、レディースメンバーのなかで一番私のことを見てくれている気がする。
ライバルと言っていたのに私とお茶会をしたり、『親友』と言ってくれている。

彼女には心配をかけたくない.......絶対に。

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