21 私を知る者 ページ23
彼のアトリエは、海のそこのような綺麗な青色の壁紙に、貝殻などがたくさん並んでいた。
デザイナーということもあり、ファッションに関する本や、書類なども積み重なっている。
糸や生地などもあって、マネキンに着せたオシャレな服を見る限り、彼はなかなかにすごいデザイナーなのだろう。
オーシャン「ごめんねー、散らかってて。その辺に適当に座ってて。飲み物でも取ってくるから。」
そう言って別の部屋へ姿を消すオーシャン。
部屋を見渡すと、彼の机にある写真が目に入った。
オーシャンと........ジョー？
やっぱりオーシャンはジョーの知り合いなのか.......
オーシャン「お待たせ〜！ごめん、ペットボトルしかなかったから水で許してね！」
「大丈夫だよ。それより.....あなた、ジョーとなにか関係があるの？」
オーシャンは首を縦に振った。
オーシャン「僕はジョーの従兄弟さ。そして君は.....彼の恋人？」
「........!?あなた知ってるの？」
オーシャン「あぁ！もちろんさ！ジョーから話は聞いてたんだ。『俺には何よりもカワイイ彼女が居る』、やら『あいつは本当に歌が上手い』とかね。」
ジョーの口真似をするオーシャンは、どこか楽しそう.......だが少し悲しそうだった。
オーシャン「でも昨日には.....君のことを忘れてて。」
「あなたになら、言ってもいいかしら.....実はね───────」
オーシャンには全部話した。
ジョーが、なぜ私のことを忘れているのかということを。
オーシャン「ってことは....Aはジョーと結ばれないと死んじゃうってこと.....!?」
「まぁ、早い話そうなるね。」
オーシャンは絶句していた。
オーシャン「わかった。知ってしまったからには僕も少し協力するよ....君には居なくなってほしくないからね......」
「ほ、本当！？ありがとう.....オーシャン！」
オーシャン「いいんだよ。そういえば昨日の君の歌！すっごくよかったよ〜！さすがは元人魚！いや！人魚でもずば抜けて上手だ！」
オーシャンの話はどれも面白くて、聞いていて飽きなかった。
気がつけば、日が沈みかけていた。
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ももか(プロフ) - 感情移入してしまいとても辛く涙が出ました。 (2022年10月20日 22時) (
レス) @page50 id: f3e8da423f (このIDを非表示/違反報告)
壱加(プロフ) - 机の上の靴さん» コメントありがとうございます！最後はちゃんと笑顔で終わるっぽいので今のうちに泣いてください(((( (2020年5月28日 18時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
机の上の靴(プロフ) - いよいよ終わりが近づいてる気が...!!! なんか悲しいラストを迎えそうですね（ ; ; ）最後まで楽しみにしてます！！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: da06bfb863 (このIDを非表示/違反報告)
壱加(プロフ) - あんかけさん» コメントありがとうございます！一応今のところブラックですが最後はちゃんと笑顔で終われるよう頑張ります！もう少しの辛抱です！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけ(プロフ) - 突然すみません（ ; ; ）このお話はハッピーエンドですか！？もう心が痛くて痛くて、、、 (2020年5月28日 18時) (レス) id: 5943b818e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱加 | 作成日時：2020年5月20日 15時
