105 死神かと思ったら違った ページ11
翌日
私は少ない荷物を持って家を出る準備をしていた。
ランドール「今年も人間をこっち側に堕としてこい。期待してるぞ。」
「期待に応えますよ。」
ランドール様はニヤリと笑うと、私を送り出した。
さぁ、今年も人間達をたくさん堕としてやろう。
???「お一人ですか?お嬢さん?」
誰かが私の目を覆った。
「エイトフット......」
エイトフット「久しぶりだな、A。」
あぁ、変わらない。変わらない笑顔だ。
この笑顔を私はずっと見たかった。
「でも......なんでここに?」
エイトフット「男が女を迎えにいくのは当たり前だろ?」
「じゃあお前は王子さまってことか。」
エイトフット「俺は王子って柄じゃないけどな。」
私にとっては......唯一無二の王子さまだよ.......
そんなこと、言えるわけない。
エイトフット「ほら、何突っ立ってんだよ。早く行くぞ」
「あ、待って!」
エイトフットにと共に、ハイタワーへ瞬間移動した。
久しぶりに聞く、騒がしい仲間達の声。
久しぶりに感じる、恋人の温もり。
死神かと思って着いてったら半ば強制的に招待されたこの世界。
最初は誰も信じることもできず、自分とまともに向き合うこともできなかった。
今思えば、弱い女だった。
でも、あの時の私が居るから今の私がいる。
あいつのお陰で、彼らにも会えた。
死神かと思ったけど、まぁいっか。
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壱加(プロフ) - 机の上の靴さん» 前にもコメントしてくれましたよね!?ありがとうございます!今後とも応援よろしくおねがいします! (2020年5月20日 15時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
机の上の靴(プロフ) - 最高の作品ありがとうございました!!とても面白かったです!これからも頑張ってください!!応援してます (2020年5月20日 15時) (レス) id: da06bfb863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壱加 | 作成日時:2020年5月19日 14時