【ヴィランズ手下】死神かと思ったら違った (ページ32)

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31　絶望の大きさページ32

エイトフットさんの言葉が、脳内を行ったり来たりした。

「どういうことでしょう......」
エイトフット「まんまだよ。お前.....妙に人間くせぇんだよ。」

まぁそりゃ人間だし。
I am japanese.

エイトフット「だが人間にしては絶望が強すぎる......ヴィランズの俺でも見たことがないくらいだ。お前、何もんだ?」

いやごめん、私が話についてけねぇ.......

私の絶望の大きさ......?かなんかがすごいってこと？

心当たりは1つ。

ミスターに出会う前のあの行為。

消えようとしていたこと.......

だからかな.......?

エイトフット「おい、大丈夫か？」
「ん、んん？」
エイトフット「お前考えすぎなんだよ.......ここに来たって事は、お前には悪の素質があるってことだ。悪の素質があって、絶望も強いってことは悪いことじゃあねぇ。だからそこんとこは誇れ。」

この人手のひらクルックルだな。

でもまぁ.......この人なりに誉めてるつもり.....なのかな？

エイトフット「ってか......思ってたんだけど。」
「はい？」
エイトフット「お前普段本ばっか読んでんのな。」
「あ、はい。ここではなんもすることないので......」
エイトフット「その本は？」
「あ、興味あります？読んでみます？」

エイトフットさんは頷き、私は彼に本の１巻を貸した。

多分こうして誰かが沼に引きずり込んでオタク界は成り立ってるんだろうな。