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汐恩 ｢なんや、これ…｣
目の前に差し出した箱を不思議そうに眺める彼に
少し笑って答える
『これがホントのプレゼント。開けてみて？』
綺麗にラッピングされた包装をといて
箱を開ける彼をドキドキしながら見つめる
汐恩 ｢ピアス…？俺開けてへんけど…｣
『うん、知っとるよ？』
汐恩 ｢え、じゃぁ、なんで？｣
『…ちょっと重いかもしれないけどね？』
私が話始めるとわかったのか再びブランコに座る彼
『これから先、汐恩がピアスを開けた時につけて欲しいと思うの。その時もし離れ離れになったとしても私のことを思い出して欲しい。っていう、重たい話…笑』
そういう私と、ピアスの入った箱を交互に見つめて
ふっと、笑った
汐恩 ｢離れ離れになることなんてないと思うで？俺には明日香しかもうおらんねんもん。でも、これ付けたらどこにいても一緒やんな？｣
にこって笑って、そう答えてくれた
『…うん、一緒。どこにいても、きっとずっと。そうしたいなって思っとるよ』
そういうとブランコから降りて、私を抱きしめた
汐恩 ｢明日香がおってくれれば、それでええ。充分幸せや｣
だからこれからも一緒におって、置いてかんで？って、ボソッと耳元で
その声はどこか切なくて儚かった
きっと彼を不安にさせてるのは私で
初めて自分の夢を仕事を諦めようかとも思った
私の手を取り、歩き出す彼を
今は、いまだけは離したくない
家まで着くと、私に、私の目を見て
汐恩 ｢今日はありがとう。ほんまに楽しかった。これから先、何年も何十年も、一緒に誕生日過ごして欲しいって思っとる。｣
『…こちらこそ大切な日に一緒にいてくれてありがとう。私の誕生日も、一緒にいて欲しいな？』
汐恩 ｢当たり前や。はよ家入り？寒いで｣
『送ってくれてありがとう。またね』
汐恩 ｢おん、また｣
私が家に入るのを見届けてくれた汐恩
寒い中反対方向に歩いていくんだろうな
さっきまで繋がっていた手は
一気に冷えてしまった
私はきっと今日の日を忘れない
この先もずっと忘れない
実はね、私も同じピアスを買ったの
内緒だけどね？
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nanako(プロフ) - よかった〜ＴＴやっと会えた。幸せな2人の続き気になります。 (2021年11月27日 0時) (
レス) @page37 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしています☺︎ (2021年11月6日 23時) (レス) @page30 id: 928c6460b0 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - TT2人に早く会って欲しい、けどもっと長く読みたい、、、。続き楽しみにしています (2021年10月25日 13時) (レス) @page27 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - こちらの作品が長編になってとても嬉しいです！ずっと楽しみに待っていたため通知が来るたびドキドキして読む度泣けます（ ; ; ）これからも応援してますので更新頑張ってください！ (2021年10月22日 1時) (レス) @page26 id: 95caaa868f (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - 泣くーTTどうかハッピーエンドになりますように (2021年10月14日 8時) (レス) @page18 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manana | 作成日時：2021年9月21日 15時
