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そこから遥とはよく話すようになって
その流れで幼なじみくん、鶴房くんともよくお話するようになった
駅までの帰り道、約10分間
毎日、たった10分
だけどその中で、彼のことを沢山知った
ちょっと馬鹿なところも、友達思いなことも
口を大きく開けて豪快に笑うところも
女の子がちょっと苦手だけど誰よりも優しいところを
沢山知った
そんな彼に惹かれていることに気づくのに時間はかからなかった
だけどクラスも違うから毎日たった10分の時間が
私には楽しみで楽しみで仕方なかった
金曜日は早く撮影に行きたい気持ちと
彼に会えない憂鬱さが私の心を埋めつくした
遥がいたから基本的に2人が会話して
たまに私が合いの手を入れる
そんな感じだったけど、それで充分すぎた
この恋は胸に閉まっておこう
初めからそう思っていた
だって、私は女優になりたい
もし、有名になったら？彼に迷惑をかけるかもしれない
まだ夢を叶えたわけでも叶えられる訳でもないのに
そんな考えだった
遥 ｢今日、委員会で一緒に帰れないの！だから汐恩と二人で帰って！｣
5月に入ろうかと言う時に、遥にそう言われた
放課後ドキドキしながら鶴房くんが来るのを待っていた
汐恩 ｢お待たせ、桜井さん｣
『んーん、待ってへんよ。遥今日一緒に帰れないみたいだから2人だけどええ？』
汐恩 ｢あーそーなんや、平気やで、桜井さんこそ平気？｣
『うん、帰ろっか』
あまり口数が多くない私だけど
何も話さなくても変な気はしなかった
汐恩 ｢なぁ、ちょっと寄り道して帰らん？｣
不意にそんなことを言われて、
『うん、どこ行くん？』
そう聞くと、ええから着いてきて、と
着いたのは公園だった
人気のない静かな公園
鶴房くんがブランコに座ったので空いたもうひとつのブランコに腰掛けて
ぼーっと遠くの空を眺めた
汐恩 ｢なぁ、｣
『ん？』
その続きをなかなか発しない鶴房くん
『なに？言いたいことあるならはっきり言って欲しいんやけど』
関西人の悪いところよなそーゆーところ
ちょっと言い方キツかったかな
もっと可愛くいえばよかったな
とか考えちゃう
汐恩 ｢好きや｣
私の目を見て、そう、確かに言った鶴房くん
『え？』
汐恩 ｢やから、桜井さんのこと好きやって言ってんねん。｣
『え、私…、』
汐恩 ｢俺の事嫌いやったりした？｣
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nanako(プロフ) - よかった〜ＴＴやっと会えた。幸せな2人の続き気になります。 (2021年11月27日 0時) (
レス) @page37 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしています☺︎ (2021年11月6日 23時) (レス) @page30 id: 928c6460b0 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - TT2人に早く会って欲しい、けどもっと長く読みたい、、、。続き楽しみにしています (2021年10月25日 13時) (レス) @page27 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - こちらの作品が長編になってとても嬉しいです！ずっと楽しみに待っていたため通知が来るたびドキドキして読む度泣けます（ ; ; ）これからも応援してますので更新頑張ってください！ (2021年10月22日 1時) (レス) @page26 id: 95caaa868f (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - 泣くーTTどうかハッピーエンドになりますように (2021年10月14日 8時) (レス) @page18 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manana | 作成日時：2021年9月21日 15時
