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『ねぇ、私何かしたかな、匠海くん』
少しか細い声でそう問いかける
みんなが私たちに注目して一気に緊張が走るのがわかった
それもそうだよね、あんだけ言ってたんだから笑
尾崎 ｢別に、なんもあらへんよ｣
『じゃぁなんで無視するの？酷くない？』
尾崎 ｢…別に。｣
今までにないくらいの冷たい声で言う匠海くん
視界の端っこで雄大がアタフタしてるのが見える
『…言ってくんなきゃわかんないよ私。このままファイナル迎えるのは嫌だから言いたいことあるなら言ってよ』
自分でも思ったより低い声が出て驚く
尾崎 ｢いいよなぁ〜明日香は！！順位1回も落とさないでここまで来れて！もうデビューできるやん絶対！！羨ましいわぁって思ってただけやん。なにそんなガチになってんの？アホくさ｣
少し呆れたような口調で話す匠海くん
思ってないとわかっていてもちょっと傷つく笑
私たちの演技はカメラさんが入ってくるまで続くことになってる
この部屋にはあちこちにカメラが仕掛けられていて
メンバーの顔がよくわかるようになってる
キリのいいところでカメラさんがドッキリ大成功のプラカート？を持って入ってくることになってる
『なにそれ嫉妬？そんなくだらないことでこんな態度取ってたってこと？そっちの方がアホくさいじゃん』
尾崎 ｢はぁ？お前ほんまになんやねん｣
『それはこっちのセリフだよ。くだらないことで悩まされてたのがバカみたい』
尾崎 ｢くだらなくないわ！こっちはデビューできるかの瀬戸際で生きてんのにいいよなぁお前は女ってだけで注目されるもんな！？明日香に俺の気持ちなんてわからへんねん！｣
『…それ本気で言ってんの？』
尾崎 ｢あぁそうだよ！いつだって本気や！｣
『匠海くんは私のことわかってくれてると思ってたのに！！ほんと最低っ！！』
静かに怒りながら涙を流す私に
練習生はどういうリアクションを取ってくれてるのだろう
尾崎 ｢泣けばいいと思ってんのやろ！ええよな！女は！｣
そこまで言うと誰かがバンっと机を叩く音が部屋に響く
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来未(プロフ) - 主人公がデビュー組に入れないリアルverも見てみたいです！！ (2021年9月21日 21時) (
レス) @page39 id: 9e8586e58e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 設定もお話も大好きです。一気に読んでしまいました。更新楽しみにしています。 (2021年9月17日 2時) (レス) id: a88ada9405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manana | 作成日時：2021年9月7日 22時
