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つないだ手がぎゅっと握られて顔を上げると
瑠姫くんがこっちを見て笑ってくれた
與那城 ｢瑠姫！！俺先生呼んでくる！｣
そういって病室を飛び出した與那城さん
日付は変わって、もう朝の8時過ぎの出来事だった
『る、きくん、ごめんなさい』
瑠姫 ｢可愛い顔が台無しだよ？奨くんに泣かされたの？｣
『瑠姫くんの事思って泣いてた』
瑠姫 ｢それは嬉しいなぁ〜怪我はなかった？なんもされてない？｣
『るきくんが守ってくれたから私は大丈夫。瑠姫くんごめんなさい、わたし、守れなかった』
伏し目がちに言うと頭を撫でてくれた瑠姫くん
瑠姫 ｢謝るのは明日香じゃないよ。無事でいてくれたらそれでもうおなかいっぱいだよ｣
どこまでもこの人は優しいんだろうか
出会った頃からもう5年以上経つのに、何も変わってない
出会った頃から私のヒーローだった瑠姫くんそのままだった
再び與那城さんが先生を連れて入ってきて腕の様子を見て。退院してももう問題は無いけれどしばらくは安静に
そういって先生は出ていった
『どうしてあの時、あのおじさんがいるってわかったの？』
ベットを挟んで私と與那城さんが座る
瑠姫 ｢奨くんがどこまで話したのか知らないけどさ。実はあの時、翔真と和也から連絡があって。あの時のおじさんが明日香の周りをウロウロしてる。いま一緒にいるかもしれないから守ってくれないかって｣
翔真と和也は前にいた混合グループで最後まで私の事を庇ってくれた2人
瑠姫 ｢それはもう焦ってメンバーに頼んでさ。匠海にも連絡してたみたいでそっちはそっちで話が拡がってみんなで探し回って見つけたってわけ｣
『あの二人が…なんで…』
瑠姫 ｢あの二人はずっと連絡くれてたよ？直接はもう会えないけど連絡取るのもあいつは嫌だろうから元気にしてるかなとか俺に連絡してくんなって感じ笑｣
『…知らなかった…私のこと恨んでるかと…』
瑠姫 ｢そんなわけない。あの二人だって今必死に夢追いかけてるんだ。だから2人から連絡来た時焦ったし、もう必死だったよ｣
翔真も和也も頑張ってるんだ、そう思っただけで引っ込んだはずの涙がまた出てきて止まらなくなった
與那城 ｢なきすぎだよ〜｣
ティッシュを差し出してくれる與那城さんにお礼を言って受け取って涙を拭く
優しさに挟まれて涙が止まらないんだ、2人のせいだ
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来未(プロフ) - 主人公がデビュー組に入れないリアルverも見てみたいです！！ (2021年9月21日 21時) (
レス) @page39 id: 9e8586e58e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 設定もお話も大好きです。一気に読んでしまいました。更新楽しみにしています。 (2021年9月17日 2時) (レス) id: a88ada9405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manana | 作成日時：2021年9月7日 22時
