はちみつとレモン【短編集】 (ページ33)

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寒いね、息が白いやページ33

白岩瑠姫×冬

｢ごめん待った？寒かったでしょ｣

そういう愛しい君は少し息が上がってて

吐いた息が白く街に消えていった

『んーん、今来たところ』

なんて言ってみたけど嘘がつくのが下手な私の言葉

きっとお見通しだよね

ついこの間までハロウィンの季節だったのに

もうコートもマフラーも手放せなくなった

私の手を自分の手と重ねて街を歩いていると

白い雪が私たちを包み込んだ

『雪だ…』

街にはどこからが聞こえるクリスマスソングが

鈴の音を響かせながら流れている

レストランで食事を済ませ、瑠姫くんの部屋に来た私

ソファに座ると瑠姫くんがリボンのかかった箱を持ってきて

｢いつもありがとう。メリークリスマス｣

そういった

『こちらこそ、いつもありがとう。メリークリスマス』

お互いに渡したプレゼントを開ける

開けた箱の中には綺麗なネックレスが

瑠姫くんを見ると目を輝かせて

｢嬉しい…｣

そう呟いていた

私がプレゼントしたのはゴールドのブレスレット

『ありがとう』

私がそうつぶやくと瑠姫くんは私の手から

ネックレスを取って後ろに回った

首にひやりと冷たい感触があって

直ぐに暖かい腕につつまれた

｢来年も、再来年もそのまたずっと先も。一緒のクリスマス迎えられたらいいな｣

『うん、私も。』

外はまだ白い雪が降っていて

窓辺に来た私はそれを見ながら呟いた

『ホワイトクリスマスだぁ…』

また、後ろから瑠姫くんに抱きしめられて

｢いつかちゃんと言うから。その時まで待っててくれる？｣

いつになく、弱気だから

振り返ってこういった

『その時が来なくても私はずっと瑠姫くんと一緒にいたいな、これから先もずっと大好き』

正面から抱きつけば直ぐに抱き締め返してくれて

｢俺も。大好き、愛してる｣

これから先の人生あと何回ホワイトクリスマスを見れるだろうか。

そこに隣で笑うあなたがいることを願って

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お久しぶりです。

久々にハピメリ聞いたらやっぱり冬の瑠姫くん描きたくなってしまいました…

こんなに冬が似合う人これから先にきっと出会うことは無いんだろうなぁ〜

更新頑張ります