はちみつとレモン【短編集】 (ページ21)

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(蓮side)

朝から明日香が豆とか汐恩とかみんなと仲良くしてる所をみて嫉妬してた

俺だって、黒い感情がふつふつと湧いてきて明日香に当たってしまった

最低だほんとに

彼氏としてもメンバーとしても

泣きそうな顔で、大嫌いと言われてしまって部屋を出ていってしまった明日香を追いかけたのは瑠姫

俺のところに来たのは奨くんだった

ほかのメンバーはにがおこったかわかりさそうにぽかんとしていた

こーゆー時頼りになるのはこの2人

奨｢何があったかは詳しく知らないけど、あれは良くないよ？｣

…そんなことくらい分かってる、俯いたままでいると

奨｢まぁ所詮嫉妬ってとこかな〜笑｣

俺にしか聞こえない声でそう笑った奨くん

ハッと顔を上げると

奨｢やっぱ図星？笑バレてないと思ってるかもしれないけど、少なくとも俺と瑠姫は気づいてるよ｣

蓮｢…ごめん。いつから知ってたと？｣

奨｢いつから付き合ってんのかは知らないけど、多分最初から笑
健気に嫉妬して可愛いと思うけど、誰かに取られる前に謝っておいでよ｣

奨くんが笑って背中を押してくれて

瑠姫が慰めてくれてるであろう明日香のところに向かう

しばらくしてやっと見つけた明日香は目を真っ赤にしながら瑠姫が買ったであろういちごミルク片手にニコニコしながら瑠姫の話を楽しそうに聞いていた

こちらに気づいたのか、気まずそうにしてると瑠姫が何かを言って俺のところに来た

瑠姫｢蓮くん遅いっすよ〜嫉妬も程々にね〜笑｣

蓮｢ありがとう瑠姫、気をつけるね｣

明日香の隣に座って、話そうとした時

『嫌いって言って、ごめんなさい蓮くん』

明日香の方から謝らせるなんて、なんて最低なんだ俺は

蓮｢俺、嫉妬してた、メンバーに。俺だけの明日香なのにって。だからあんな態度取ってごめんね？｣

戻ろっか、そう腰をあげると、

ぎゅっと俺の袖を掴んできた明日香

振り返ると、顔を真っ赤にしながら

『蓮くん、だいすき』

そう言ってﾁｭってリップ音を立てて離れていく

162センチで、頑張って背伸びをした明日香をみて、愛おしさが増す

蓮｢どこでそんなこと覚えてきたと？｣

『…瑠姫くんが蓮くんはそーゆーのが好きって言うから』

…可愛すぎかって

手を取り恋人繋ぎにして楽屋に戻ろうとすると

『ダメだよ、』

蓮｢ダメじゃない。俺がしたいの｣