はちみつとレモン【短編集】 (ページ16)

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いっぱい食べる君も好きページ16

木全翔也×同級生彼女

｢これ、おいし、たべる？｣

カタコトで目の前のお菓子を頬張りながら聞いてくるのは彼氏の翔也

食べるのが大好きみたいで、私よりご飯の方が絶対好きなんだと思う

『ん〜いらんよ〜おたべ〜』

久々に仕事が休みだったし呑気にお昼寝しよ〜なんて思い立って1人ベットに向かい気がついたら寝てしまってたみたい

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(翔也side)

彼女は可愛い

高校の同級生で、大学も一緒で。

同棲してもうすぐ1年が経つ

気がついたらふら〜っとどこかへ行ってしまいそうな彼女をみて不安になることがたまにある

寝室を除くと気持ちよさそうに眠っていた

僕も隣に入って明日香を抱き寄せて一緒に寝てしまおう

あれから何時間たっただろうか

美味しそうな匂いで目が覚めた

リビングに行くと、おはよぉってふにゃっと笑ってご飯を作ってくれてる明日香がいて。

その姿がどうしようもなく愛おしくて

｢…僕以外の人に、お料理作っちゃダメだからね。｣

ギュッて抱きしめながら言うと顔を真っ赤にして

『翔也が食べてる姿見るのが好きだから、こんなに美味しそうに食べてくれる人にはもう出会えない』

『だから私には翔也だけだよ？』

普段そんな事言わないからびっくりして固まってしまった

『ご飯できたから食べよ〜』

今日も美味しそうなご飯をありがとう

今日も明日もその先もずっと、僕のために生きて欲しいな、なんて思ってしまって。

｢…ねぇ明日香、結婚しよっか｣

気づいたらそう問いかけていた