はちみつとレモン【短編集】 (ページ14)

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初恋は叶わないものだとページ14

白岩瑠姫×初恋

初恋は叶わないものだと誰かが言っていたっけ

私の初恋は幼なじみの瑠姫だった

かっこよくてスポーツもできて優しくて王子様みたいな彼にみんなが夢中だった

私もその中の1人だった

家が隣同士で親も仲良くてことある事に瑠姫が守ってくれてた

その距離が心地よくて離れたくなくて、私は今日も誤魔化すんだ

瑠姫｢お前もいい加減彼氏作れよ〜笑｣

クラスの仲いいメンツで恋バナをしてると瑠姫がこっちを見てにやにやしながら話しかけてきた

『相手がいないんだもん！しょうがないでしょう？』

純｢お前、知らんの？ファンクラブあるほど人気なんやで｣

『…？ファンクラブ？誰の？笑』

純｢お前のや！！可愛くて綺麗でスタイル良くて〜って入学した時から有名やで。高嶺の花ってやつやな？｣

瑠姫｢明日香にはもったいないね〜笑｣

『知らなかった…』

…確かに告白されることはあったし名前の書いていないラブレターやプレゼントがあることはあったけれど

そんなの気にしたことがなかったからなぁ

私の世界には瑠姫しか見えてないのに

きっと気付かれることもないんだろう

神様、私の初恋はいつか実りますか…？

たとえ実らなくても、隣で笑っていて欲しいです。