はちみつとレモン【短編集】 (ページ12)

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はぁ緊張するなぁ、何着ようかな、何話そうかな

そう、今日は待ちに待ったヨントンの日

当たることが出来て何しようかな〜なんて呑気に考えてた

よし、気持ちを伝えるぞ！

『こんにちは〜』

｢え、明日香ちゃんじゃん！え、まって！！｣

『え、私のこと知っててくれてるんですか…？』

｢もちろん！俺の推しだもん〜1pick俺なんでしょー？ありがとうね｣

『え、嬉しいです。もうずっと好きです。これからも応援させてください』

｢もちろんだよ〜俺も応援させてね！連絡先交換したいけどなぁ｣

『え、そんな』

｢あ、そうだ、事務所送ればいいんだ！もう時間！大好き！！明日香ちゃん！｣

…なんだった今の、何が起きた？

私のことを認知してくれていただと？？

こんなことがおこっていいのだろうか

でも大好きだって言って貰えて嬉しくて、ドキドキしてた

はぁかっこよかったなぁとか、会いたいなぁとか

しばらく余韻に浸っていたが、

それからは忙しなくお仕事が忙しくて

慌ただしくも楽しい充実した日々を過ごしていた

そんなある日

マネ｢明日香〜、事務所にこれが届いてたよ｣

そう言って渡してくれた箱

それを開けると、、

〝明日香ちゃんへ
この前はヨントンありがとう！実は俺、結構前からYouTube登録して動画見させてもらってて。
もし良かったらこれ使ってください、あと連絡先！
ID 書いておくので連絡待ってます景瑚〟

そう書かれた手紙と私が前に動画で欲しいと言っていたハイブランドのお財布が

ほんとに見てくれてたんだ、、私なんかにこんな高いもの…

…登録していいのかな、迷惑じゃないかな、でもお礼言いたいし。

ちょっと葛藤したけれど、意を決してメッセージを送った

〝初めまして、明日香です。事務所に届きました。あんな高価なもの頂いてよろしいのでしょうか、？〟

〝わ！！景瑚です！もちろん使ってくれたら嬉しいなぁ。ってか今度ご飯行かない？〟

アイコンは海を背景にした写真でそれはもうかっこよくて

私、景瑚くんとやり取りしてるんだ…そう実感させてくれた

返信に迷っていると

『うわぁ！！！！』

そう、電話がかかってきた

恐る恐る出てみると、

｢明日香ちゃん！景瑚だよ〜ありがとうね連絡くれて｣

『いや、こちらこそです！あの、ありがとうございます、これ、』

｢俺の選んだもの使ってくれる？｣

…そんなこと言われたら使うしかないじゃん…