7・バロン ページ7
「……A?!」
「……久しぶり!バロン」
バロンは最初目を見開いていたが、すぐにふっと微笑んだ。
「ああ、久しぶりだな、A」
もう一度バロンに名前を呼んでもらえるなんて思ってなかった。
まだ夢を見ているような気分だ。
「それで、今日はどうしたんだ?」
「コイツがまた猫を助けたらしくてな。それがどうも王の息子にそっくりなんで、連れてきた」
「猫というのは、今Aが抱きかかえている子猫のことか?」
「あ、うん、この子なんだけど……」
バロンはしばらく子猫を見つめて、笑顔を浮かべた。
「でかしたぞ!A!王様の息子は、この子で間違いない」
「じゃ、じゃあ、この子はユキちゃんの子なんだね!どうりで似てるわけだ……」
言われてみればオッドアイも、王様とそっくりだ。
「とりあえず、中で話を聞こう。さぁ、入って」
子猫のことがわかった安堵感と、バロンの淹れる紅茶が楽しみで、私の心は弾んでいた。
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ままんほう - アイリスさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉!しかも大学生ということでさらに嬉しいです(*^^*)これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2021年9月18日 4時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
ままんほう - 澪桜さん» コメントありがとうございます!本当に久しぶりに更新いたしましたので見ていただけると嬉しいです(´▽`*) (2021年9月18日 3時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
ままんほう - タカさん» コメントありがとうございます!遅い更新にはなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2021年9月18日 3時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 初めまして(*^^*)この間こちらの小説を見つけて一気読みしてしまい、更新を待ちわびておりました!続きを楽しみにしていますが無理はなさらないようお体にお気をつけ下さい。ちなみに私も大学生なので親近感が湧きました(´∀`*)応援しています! (2021年9月16日 8時) (レス) id: 01923abc00 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - かなり更新していないと見受けましたが続きが気になります!!更新、楽しみに待ってます((o(。>ω<。)o)) (2021年8月24日 8時) (レス) id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ままんほう | 作成日時:2018年8月26日 14時