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2・おさかなクッキー ページ2

「わぁ〜!!なつかしいなぁ」


昔大好きだったおさかなクッキー。久しぶりに食べたくなってお店に入った。

今ではユキちゃんとの思い出もある、私にとって特別なクッキーだ。


「ありがとうございました!」

元気な店員さんからクッキーを受け取り、一口食べる。

「んん!美味しいっ!!」

ずっと変わらない味に、なんだか懐かしさやらなんやらで涙が出そうだった。


にゃあ!


ふと、猫の鳴き声が聞こえて振り返った。

そこには、オッドアイの白い子猫がいた。

ユキちゃんを思い出させるその姿に、思わず話しかけた。


「かわいい……、おさかなクッキー持ってる時にだなんて、不思議な偶然もあるんだねぇ」


にゃあ……


先程より少し元気がなさそうに見える子猫。

「も、もしかして、お腹、空いてるの?」


にゃあ……


そうなのかな……。ユキちゃんがみなしごだったときとは違って、体はきれいみたいだ。

気がつけば私は、またおさかなクッキーを差し出していた。


「お食べ!」


にゃあ!と子猫は嬉しそうに鳴いて、クッキーを食べ始めた。

この子もおさかなクッキー好きなんだぁ、と頬が自然と緩む。

ユキちゃんにおさかなクッキーをあげたときのことを思い出していたそのとき、


ニャアー!!!!


何匹かの黒い猫が飛び出してきた。

「うわぁあっ?!」

子猫は黒い猫達を見て、ぶるぶる震えている。

怖がっているのが目に見えてわかった。

もしかしてこの子猫、追いかけられてたとか……?

わからない、わからないけど、いい関係ではなさそうだ。

とにかく、逃げないと危ないよね。猫達大きいし。


「い、行こう!!」

咄嗟に子猫を抱きかかえて、私は走り出した。

どこに向かえばいいかは分からなかったけれど、とりあえず猫達が見えなくなる所まで。

3・ムタさん→←1・私を変えたあの日



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設定タグ:猫の恩返し , バロン   
作品ジャンル:アニメ
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ままんほう - アイリスさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉!しかも大学生ということでさらに嬉しいです(*^^*)これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2021年9月18日 4時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
ままんほう - 澪桜さん» コメントありがとうございます!本当に久しぶりに更新いたしましたので見ていただけると嬉しいです(´▽`*) (2021年9月18日 3時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
ままんほう - タカさん» コメントありがとうございます!遅い更新にはなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2021年9月18日 3時) (レス) id: 1af2afa1fb (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 初めまして(*^^*)この間こちらの小説を見つけて一気読みしてしまい、更新を待ちわびておりました!続きを楽しみにしていますが無理はなさらないようお体にお気をつけ下さい。ちなみに私も大学生なので親近感が湧きました(´∀`*)応援しています! (2021年9月16日 8時) (レス) id: 01923abc00 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - かなり更新していないと見受けましたが続きが気になります!!更新、楽しみに待ってます((o(。>ω<。)o)) (2021年8月24日 8時) (レス) id: 8aa45553d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ままんほう | 作成日時:2018年8月26日 14時

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