ジュッテの相棒

▽ ページ33

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なんとなく見渡してみるけど、向かいは暗くて全然見えない。
誰が寝てるんだ？？まあいいや、暑いよりマシだろ。お邪魔しよう。

のそのそ移動して、誰かと誰かの間に収まる。なんか両脇に筋肉の気配を感じるな……

まさか、と思ったその瞬間、腕をぎゅっと組まれる。


「(？！誰これ、あ、ビニだ。……いででででで！！！！痛い痛い！腕もげる！)」

CB「うぅ〜ん……」


ご自慢の胸筋と上腕二頭筋に左腕を挟まれて腕もげそう。抜けないし、ミシミシ聞こえるし、勘弁してほしい。最近筋トレ頑張ってるけど夢の中でも筋トレしてるの？


「(いたい……寝れな、ヒッ！！)」


バァン！と逆側から腕が降りてきた。あっぶな！


LK「あにょはせよ〜！◎△＄♪×￥●＆％＃？！」

「(寝言うるさ……)」


イリノかい……ビニの隣は……

リノオッパの横に来たのは誤算だった。この人は寝言も酷ければ寝相も悪い。私も寝言はうるさいらしいけど……

だめだ。ここも危険で寝れたもんじゃない。



命からがら(？)脱出して、残るマンネズのお布団にお邪魔する。


IN「……ぬな、おいで〜……」


イエニが小さい声で呼んで布団にいれてくれた。ああ、オアシス……！


「じょんいな……」

IN「ねれなかったの……？」


多分寝ぼけながら背中をぽん、ぽん、としてくれた。おー、感動で涙が出そう。

キムA、マンネの育て方大成功….！


「あ、チャンビニの布団ひっぺがしたままきちゃった…」

IN「……だいじょぶ。ひょん筋肉きてるから……むにゃ……」

「それもそうだね……」


筋肉着てるってなんだ？と思ったけど、もう流石に眠い。寝よ……と思ったんだけど。

あまりにもゴソゴソしまくってうるさかったからか、背後のスンミナが起きてしまった。


SM「……んん……」


そうだった、スンミナは一番デリケートで、ちょっとの音でもすぐ起きてしまう。

うわ、可哀想なことした……


「すんみなごめん。寝な……」


眠そうな目をシパシパさせてチラッとこっちを見る子犬。目が合った。


SM「……むう……」


おもむろに私の手を取ってふわふわの頭に乗せてきた。


あー、


撫でれ、と。


「わかったわかった」


ほぼ気力だけで目の前のわんこを撫でてたら、眠すぎて手が止まる。

ぎゅ、っと手を握られて起こされた。

安眠の地なんて無いか……

撫で撫でしますとも。うるさくした手前、是非ともスンミニが寝るまで撫でさせていただきますとも。


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