第9話 ページ10
【iruka side】
「せんせー！さよならー！！」
ｲﾙｶ「あぁ、気をつけて帰れよー！」
ﾅﾙﾄ「イルカ先生！さよならだってばよーっ！」
アカデミーの生徒たちを見送っているとナルトが俺の横を走り去る。前までは下を向いて歩いていたのに、ニカリと気持ちの良い笑みを浮かべて俺を追い越していく。その後ろ姿が眩しく感じた。
内心、ほっと安堵をつきながら俺は屋内に戻る。
受付の仕事もないから今日は荷物をまとめてすぐに帰ろう。Aの修行に付き合わなければいけないしな！
ｲﾙｶ「…あれ」
建物の中へ戻るとその廊下に見知った顔。
なんで、彼がいるんだろう。
白髪、顔に黒い口布をしたその人は、俺の顔を見るとへらりと薄く笑い、名前を読んではヒラヒラと手を振ってくる。俺も軽く手を振り返してニコリと笑う。
ｲﾙｶ「カカシさん、何か御用ですか？」
ｶｶｼ「いや、ね……大したことじゃないんだけど」
俺らからしたら尊敬の一言に尽きるこの人が、何の用だろう……？もしかして、任務関係…？
そう考えていると、彼は自身の髪をポリポリとかいて照れくさそうに言う。
ｶｶｼ「Aを…あの子を預かったって聞いたから」
A…そういえば最初に彼女を発見したのはカカシさんだった。そして里に連れてきたのも彼だ。
俺は…任務があって里から出た彼の代わりにAを火影室に連れていき、流れで……その…育てることにしましたね。はい。
ｶｶｼ「最近どう？あの子、大丈夫？」
カカシさん…どうやらAを気にしてくれているみたいだ。
なんだか俺まで嬉しくなる。
ｲﾙｶ「はい。元気ですよ。俺がいない間も修行を自分でやっているようで…仕事終わりに見てあげてるんですけど…本当、目覚しい成長です。それに、あともう少ししたらアカデミーにも編入させるつもりでいます」
ｶｶｼ「そう…なら良かった」
安堵したような声。
彼は、目元を緩ませて柔らかく笑うと俺の横を通り過ぎる。
ｶｶｼ「んじゃ、俺は行くね。ありがと」
ｲﾙｶ「…はい」
カカシさんって…本当に良い人なんだなぁ。
一度助けた人のことをここまで気にするなんて。流石だ。俺も見習わないとなぁ！
あっ…いけない。早くAのところに行かないと。
俺はすぐに荷物を整えると、アカデミーから出た。
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カカシ先生にとってAの第一印象が強烈すぎたから、気になってるんだと思います笑
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
