第38話 ページ39
もぐもぐと朝食を食べるイルカを横目に、忍具を揃える。手裏剣、クナイなど使えるか確認してウエストポーチに入れていく。
今日は下忍試験の日。
カカシさんとサバイバル演習がある。
私は額当てを首にかけて、
イルカの横を通り過ぎる。
ｲﾙｶ「ん、もう行くのか？朝食は？」
『今日は下忍試験をやるんだって。
朝食は食べるなってプリントに書いてあった』
そういい、プリントを見せれば
イルカはうっすらと笑みを浮かべた。
可愛い笑みを浮かべちゃって…
何がそんなに面白いんだ？
そう思って首を傾げると
イルカはプリントから目を離し、私を見た。
ｲﾙｶ「実は、Aが余るから四人一組になる班があるって上忍の皆さんに言った時に、「俺が面倒見る」って真っ先に手をあげたのはカカシさんだったんだ」
『え…』
あの人…どんだけお人好しなの？
それともただの暇人？
………面倒を見るのが一人増えるんだよ？
めんどくさくない？
ｲﾙｶ「期待に応えてこいよ、A」
『………うん』
ぽんぽんと私の頭を撫でるイルカ。
勝手に期待しないでよ。
そう思ったけど、期待されるのも悪くない。
心のどこかで嬉しい私がいた。
━━━━━━━━━━━━━━━
ｶｶｼ「よし、12時セットOK！！」
当たり前のように遅刻してきたカカシさんは、何事も無かったようにそう言った。どうやら試験には時間制限があるようだ。
彼は腰につけている鈴を取り出すと私たちに見せる。
チリンと綺麗な鈴の音が響く。
ｶｶｼ「ここにスズが三つある。
これをオレから昼までに奪い取ることが課題だ」
そして、昼までにスズを取れなかった人は
昼飯抜きで丸太に縛り付けた上、
目の前でカカシさんが弁当を食べるらしい。
趣味が悪い。
ｶｶｼ「スズは一人一つでいい。三つしかないから…必然的に一人は丸太行きになる。…でスズが取れないやつは任務失敗ってことで失格だ！」
つまりこの中で最低一人は学校に戻ることになる。
全員合格はないのか……。
…私以外の三人には受かって欲しいなぁ。
ｶｶｼ「手裏剣も使っていいぞ。
俺を殺すつもりで来ないと取れないからな」
殺すつもりでこい_____
そうだ。
これが本当の任務なら、
相手は自分たちを殺す気で来るだろう。
私たちもその気で来なければ、
簡単に殺されてしまう。
それだけはダメだ。
ｶｶｼ「…じゃ始めるぞ！」
こうして、下忍試験が始まった。
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
