第32話 ページ33
サクラとベンチに座り、お弁当を食べ始める。
晴れてて風が気持ちいいなぁ。
なんか、こうして誰かとお弁当を食べるのは久しぶり。友達って感じがしていいな……。
そんなことをぼんやり考えながら、私はサクラを見る。だが、サクラも私を見ていたようで、バチッと目が合った。
その顔が可愛くて、思わずくらっとする。
ぎゃんかわ。
『な、何？』
ｻｸﾗ「いや…お弁当、凄いなって思って…」
『え、そうかな？』
なんだそんなことか。びっくりしたじゃないか。
でも、意外だなぁ。
思わず自分のお弁当を眺める。
うーん。別に普通だと思うけど。
ｻｸﾗ「自分で作ってるの？」
『あ、うん。イルカにお世話になってるから、少しでも役に立ちたくて。朝起きて二人分作ってるんだ』
ｻｸﾗ「凄い……そっか、Aはイルカ先生と住んでるんだっけ？」
どうして？とサクラは聞いてくる。
当然の疑問だ。
だけど、私はアカデミーに入ってから、色んな子に聞かれても適当に話をすり替えてきた。アカデミーに入る前ナルトには話したけど……。同じ班だし、サクラにはきちんと話しておくべきだな。
でも、深堀はさせない。
いつかきっとボロが出る。
私が転生してきたとは、知らない方がいい。
私は少し俯いて、ぽつりと話し出す。
『……両親が亡くなって一人でいる時にこの里の人に拾われたの。その時にイルカが引き取ってくれたんだ』
間違ってはいない。
すると、サクラは小さな声で「そっか…」と呟くと、お弁当の中身を黙々と食べ始める。うわ………やば……もう会話途切れた。コミュ障がばれる。
ｻｸﾗ「はー……やっぱり女子力かしら」
『………え？』
突然サクラがため息混じりに呟く。
なんだ、どうした？
ｻｸﾗ「サスケくん……」
あ、察し。
サクラは本当にサスケが好きなんだなぁ。
乙女だなぁ。青春だ！
私には訪れない青春をしている。
あ、自分で言ってて悲しくなってくるわ…。
目から水遁…。
ｻｸﾗ「ハー…」
『……』
それから、サクラは溜め息をつくだけのマシーンと化してしまった。
誰か助けてくれ。
私はこういうのを慰めたりするのは苦手なんだ！！
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ここまでの話全てに修正入れました。
(修正)
・文の間隔(読みやすいように広めにとる)
・誤字の訂正(忍び→忍)
2020/9/19
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
