第27話 ページ28
【Kakasi side】
『なるほど…これが螺旋丸』
里から少し離れた森で、Aは俺の手を眺めながらそう呟く。
事の始まりは数十分前。
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『カカシさん、私と少し付き合って』
玄関にいた彼女は俺にそう言った。
真剣な表情で言うもんだから、思わずドキリとしてしまう。
…………ドキリ？いやいや、年の差考えろ。なんでこんな子供にドキリとさせられなきゃならないんだ。
俺はチラリと本の字列に目を通すふりをして、言う。
ｶｶｼ「ま、暇だからいーけど？」
『よし。じゃあ、行きましょう！』
ｶｶｼ「え」
パシッと俺の手を掴んで玄関から外へ抜ける。
え、ちょ、どこに行くのよ！？
俺は少し重心を倒して踏ん張ると、走るAを止めた。
ｶｶｼ「ちょっとちょっと、どこに行くのよ」
『ん？私がいつも修行しているところですけど、言ってませんでしたっけ？』
ｶｶｼ「聞いてないよ…」
『じゃあ、今言いました』
ｶｶｼ「ちょっ」
それだけ言ってまた走り出す。
人の話聞かないな、この子…。
━━━━
森の中。少し開けた場所へきた。
周辺の木を見ればクナイで切りつけたあとや、手裏剣が刺さったあとがある。
俺はそれを眺めてからAを見る。
彼女も俺を見ていた。
Aはもごもごと口を動かしてから、少し俯いてボソリと言う。
『急であれなんですけど………えっと……ひ、必殺技みたいな強い技を教えて欲しいんです！螺旋丸みたいな！』
ｶｶｼ「必殺技…？」
何を言い出すかと思えば、修行に付き合って欲しいってことか。
なんだ………そんなことか。
って、なんでガッカリしてるんだ………俺。
ｶｶｼ「…なんで螺旋丸？てか、よく知ってるね」
『うっ…いや、あの…イルカが言ってたから』
ｶｶｼ「ふぅん……まぁ、いいけど」
じゃあ、螺旋丸ができることもイルカさんから聞いたのかな？俺はあんまり使わないから、誰も知らないと思ってたんだけど。
俺は右手を彼女の前に出して、螺旋丸を作る。
こうして、話は冒頭に戻る。
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
