第2話 ページ3
『………私は…坂田A……ですけど』
じぃと男を観察しながら、ぽつりと呟く。
確かに友人に見せられた時、こんな感じの服装だったかもしれない。手の込んだコスプレか？でも、当の本人は至って真面目だ。
ｶｶｼ「Aね、君はそこの池で溺れてたんだけど、溺れる前のこと覚えてる？」
『池で…溺れてた………？』
海じゃなくて、池？
確かに隣に小さな池があるけど、私は車に衝突され、橋から海へ落ちたはずだ。それなのに池だなんて。
………………最悪の展開が頭に浮かぶ。
私は本を読む方なので、そういうジャンルが最近流行ったことを知っている。あれだ、転生とかトリップ。そいう類だ。平凡な主人公が異世界に転生、またはトリップするという内容が多いが、まさかこれが？
だが、あれは小説の中だけの話で……………。
そこまで考えてズキリと頭が痛む。
なんだこれ。
鈍器で殴られたような痛みだ。
ズキズキと痛む頭に、視界がチカチカと点滅し始める。
ｶｶｼ「覚えてたら詳しく教えて欲しいんだけど…………っ！？大丈夫か！？」
ふらりと倒れる私の身体を彼が咄嗟に支える。
あ、これもうダメだ。
というか、唐突すぎ…
そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった。
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目を覚ますとそこは真っ暗な空間。
私は地面に手を着いて起き上がると、辺りを見回した。空間自体はそこまで広くない。正方形と思われる形の部屋でドアや窓はなかった。ただ、中央に濃い緑色のソファと古びたテレビが置いてある。
『…なんだ……？』
私はフラフラする身体を無理やり動かして、テレビの方へ向かう。すると、カチッという音と共に真っ黒だった画面が着いて、砂嵐に変わった。ザザーッと嫌な音が響く。
他にすることもないし、ソファに座ってテレビを見ていよう。何故かふとそう思った私は、ソファに腰を下ろしテレビを見た。今気づいたが、リモコンは付近にない。
するとまた、カチッという音とともに画面が切り替わる。
それはニュースだった。
いつも朝見ていたニュースで、見慣れた顔のキャスターが進行していく。
「次のニュースです。昨日午後17時頃、〇〇市で車が女子高生一名に衝突し、爆発。複数の人が巻き込まれる事件が起こりました。6人が怪我、1人が死亡しました」
カチッ。
画面が切り替わり、死亡者の顔が映し出される。
それは私だった。
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かるーあ(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月12日 0時) (
レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 更新頑張ってください！楽しみにしていますね！ (2020年9月11日 21時) (レス) id: bf8e6a55c2 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - MAERさん» うわぁ！？ありがとうございます！！そう言って貰えると凄く嬉しいです！頑張ります！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - やべえ！！更新めっちゃ楽しみです！頑張って下さい！応援してます!!!!!(うるさい) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ(プロフ) - 茶々(ピンク)さん» 初コメありがとうございます！頑張って更新していきたいと思います！ (2020年8月26日 21時) (レス) id: 7e8732a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2020年8月23日 10時
