無気力女は公安のエース…？3 (ページ46)

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126話守り隊ページ46

安室「大丈夫ですか？」

A「あ、はい、すみませんお騒がせして」

安室「大丈夫ですよ」

ニコリと笑っていながらもその笑顔はどこか黒い
コナンはあはは…と笑った

A「あの…」

コナン「どうしたの？」

A「あ、ううん、なんでもないよ」

安室を見てAは何かを聞こうとしていたが、コナンに諭されて聞くのをやめた
明るく振舞っているAはどこか寂しげだった

あの後、秋夜達が帰って来た頃に安室からのお叱りは2時間ほど続いたのであった
その間Aはクスクスと笑って場をなごましていた

その夜、コナンは念のためにA達の家に泊まっていた
秋夜達は退院したばかりで疲れているだろうからと、Aを早めに寝かせる事にした
煤城邸の前には一台の車が停まり、警護役の千葉刑事が運転席でハンバーガーを食べながら周囲に目を光らせていた

トイレに起きたコナンはAの部屋のドアが少し開いているのに気づいた
そっと部屋の中を覗くと、パジャマ姿のAが椅子に座っていた
明かりも付けずに薄暗い部屋の中で膝に手をつきぼんやりと宙を見ている

その表情は昼間に見せていた明るい笑顔とは違いどんよりと沈んでいた

コナン(……Aさん……)

コナンは自分の単純さを悔やんだ
大丈夫なんかじゃない、Aはみんなの前では心配させないように努めて明るく振舞っていただけで本当は不安で仕方ないのだ
コナンはAにきつかれないように、そっとドアを閉めた

翌朝、Aを連れたコナンはポアロに行った
ポアロで朝ごはんを食べてゆっくりしていると、歩美、光彦、元太、そして灰原が訪ねて来た

A「ボディーガード？僕の？」

コーヒーを飲みながら子供達の申し出にビックリすると元太はポアロの中でコーヒーを飲む高木を指差した

元太「高木刑事から犯人に狙われてるかもしれないって聞いてよ」

カウンター席に座っている高木は笑いながら頭をかいた

歩美「私達少年探偵団でAお姉さんを守る事に決めました！」

光彦「名付けて」

3人「『A姉ちゃんを守り隊』！」

子供達3人はポーズをとりながら自分達だけで付けた名称を叫んだ

コナン(オイオイ…)

コナンはガクッと肩を落とした
幸い、A達以外に客はおらず、いるのは安室と梓の2人だけだ
強いて言うなら高木刑事もいる事だ