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123話 宝物 ページ43

Aを車から降ろした秋夜達は茶色のドアを開けて玄関に入った
靴を脱いでスリッパを出した

秋夜「江戸川君も」

コナン「ありがとう!」

スリッパを履いてリビングに向かったAは初めて入ったかのように不安げな顔で部屋の中をキョロキョロと見回した

秋夜「ここがリビングだよ、ここで俺達3人でご飯食べたりしてるんだ」

凛夜「俺達の料理は簡単すぎるからAが料理したりもしてたんだぜ?」

コナン「え、Aさん料理できたの?」

凛夜「ああ!天下一品だぜ!」

ニカニカ笑う凛夜は内心では辛いのだろう
目尻が少し赤く腫れていた
コナンはAの意外な一面を見れた気がした

リビングを後にした一同は二階に上がって、Aの部屋に向かった

秋夜「ここは俺達の部屋がある階、1番奥が凛夜で真ん中が俺で手前がAの部屋だよ」

ガチャッとドアを開けて電気をつける
机や本棚が置かれた広々とした部屋に入ったAはリビングの時と同じようにキョロキョロと見回した、そして

A「あ……」

机の上にあった写真立てに目を留める
それは伊達、松田、安室、萩原、緑川、凛夜、秋夜、Aの8人が写っている写真だった
コナンは身長的に見えないので、凛夜が見えるように抱っこした

写真の中の7人はニコニコと笑顔だが、Aだけは微笑んでいる
Aが写真をじっと覗き込んでいると

秋夜「これは俺達8人が卒業した時に龍おじさんに撮ってもらった写真だよ
こん時のお前1番感情が出てたから」

写真を懐かしむように見た秋夜はAの頭を撫でた

コナン(あれ?あの金髪の男の人って…安室さん…?)

一瞬だけだが、安室が写っているのが見えた
すると、Aは机の横に掛けてあったカバンに手をかけた

コナン「あれ?それは?」

凛夜「ん?あーそれは、Aがガキの頃から気に入ってた宝物が入ってるんだよ
ほとんど俺やその写真に写っている奴らがくれたもんだから、大体…どれくらいだ?」

秋夜「えーっと、3年前にあれが起きて…4年前もだから…5年前?あ、違う4年前の起きる数ヶ月前だな」

コナン「へー」

カバンの中に入っていたのは本や手帳などの日記帳が入っていた
小物は棚のところに飾られていたので大切にされているのがわかる

A「……」

秋夜「どうだ?思い出したか?」

A「ううん」

凛夜「そっか」

2人が肩を落とすとAは慌てて明るく振る舞った

A「あ、でも心配いらないですよ、その内全部思い出します」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時

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