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118話 もしかしたら ページ38

灰原「気のせいね」

灰原はそう言ってAと蘭が座るベンチに向き直ったがコナンは険しい目でしばらく誰もいない場所を見つめた
本当に気のせいだろうか
誰かがAの事を見ていたのでは…

ーーーーー
ーーー


中庭から病室に戻ったAはすぐにベッドに横になった

A「ごめんなさい、少し疲れちゃった」

英理「いいのよ、ゆっくり休んで」

蘭「そうですよ」

英理と蘭がAの体に布団を掛けた
するとその時コナンは扉の向こうに誰かが立って覗き込んでいるのに気づいた

コナン「誰!?」

叫ぶとすぐに扉を開けた
バタバタと廊下を走る音が聞こえて追いかけたが、ナースステーションの前に出ると沢山の人がいて分からなくなってしまった

コナン「クソッ!」

と、コナンは歯噛みした
見失ってしまったけれど間違いない
扉の前に誰かが立って病室の様子を伺っていた
さっきの中庭といい、誰かがAを見張っているのだ

「どうかしたのかい?コナン君」

振り返ると病院に来たのであろう小五郎と安室が不思議そうな顔をして立っていた

コナン「おじさん、安室さん
もしかしてAさん、佐藤刑事が撃たれた時犯人の顔見てるんじゃない!?」

小五郎「何!?」

安室「!?」

コナン「だとしたら、犯人はAさんの命を狙うかもしれないよ!」

安室と小五郎はコナンの言葉を聞いて息を飲んだ
それが本当だとすればAは殺されてしまう

安室「クッ!」

安室は歯噛みをして、また来ますと言って病院を後にした

安室「風見!」

風見「!降谷さん」

近くまで一緒に来ていた風見に走り寄り安室はコナンが言っていた言葉を風見に伝えた

風見「!?本当ですか!!?」

安室「その可能性が高いかもしれない
だが、俺達は迂闊に動けない、凛夜に頼んでみる」

風見「ですが、凛夜さんは今、捜査で立て込んでいます
秋夜さんも凛夜さんと共に捜査をしていて今は手が離せないと」

安室「チッ!」

車に乗り込みRX-7を走らせる
どうすればいい?
Aが犯人に命を狙われている

風見「上に掛け合って」

安室「いや、それじゃあ手遅れになる」

こんな時に自分がそばにいられたら…どんなにいいか
安室はハンドルを強く握りしめた
風見もどうにかガードをつけれる者を探すと言ってスマホを取り出して片っ端から連絡をしまくった

安室も誰かいないのかと考えるが頼りになる者がいない
ましてや、自分は組織の一員のバーボンであり、そちらの任務もある
迂闊に動けないので安室は余計に腹を立てた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時

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