114話 警察手帳 ページ30
『父を殺したのはあなた達だ!
僕はあなた達を許さない!』
とすごい剣幕で怒ったと
目暮が話し終えるとみんなで会議室を出た
エレベーターホールに向かう途中で目暮は自販機でジュースを買った
目暮「はい、コナン君」
コナン「ありがとう」
ジュースを受け取ったコナンはその場でプルトップを開けて飲むと安室も缶コーヒーを買って飲み始めると、目暮が再び話し出した
目暮「その後まもなく奈良沢・芝両刑事は所轄署に異動となった
ところが、最近になって佐藤君が勤務時間外に何かを捜査しているのを白鳥君が気づいた」
白鳥「彼女は奈良沢刑事に頼まれて芝刑事と1年前の事件を調べ直していました」
白鳥の言葉に小五郎と英理は「え!?」と驚いた
白鳥「ただ佐藤さんは敏也君と仁野氏の関係を知らされてなかったようです」
エレベーターホールに着いた白鳥は乗り場ボタンを押した
扉が開きエレベーターに乗り込んだ目暮が話を続ける
目暮「奈良沢刑事が射殺されたのはそれから間もなくだった
続けて芝刑事も射殺され、我々は1年前の事件に関係して狙われたと確信した」
白鳥「例の警察手帳から犯人は警察関係者だと推理しら警部の息子である友成真を煤城君が警視長の息子である敏也君を私が調べる事にしたんです」
白鳥はそう言うと最上階のボタンを押した
エレベーターを降りたコナン達はサンルームに向かった
大きな観葉植物や花がいくつも置かれた広々とした室内からはビル群の夜景が一望できた
談話室になっているこの場所は昼間は大きな窓から太陽の光が降り注ぎ患者達の憩いの場になっているのだろう
秋夜「だから凛夜、帰りが遅かったのか」
白鳥「えぇ」
秋夜は最近凛夜が徹夜で帰って来る事があったので凛夜に聞いてみるが「仕事だよ、最近ひっきりなしに事件が多いから」と、笑って誤魔化されていたので、気になっていたのだ
目暮「ワシは犯人が次は佐藤君を狙う可能性が高いと思い、誰かをガードに付けると言ったんだが、断られてしまった」
目暮の話を聞いて小五郎はパーティーで目暮が佐藤に話しかけていたのを思い出した
小五郎「じゃあ、パーティーで警部殿が彼女に声をかけたのも…」
目暮「そうだ」
頷いた目暮の拳がワナワナと震えているのにコナンと安室は気づいた
あの後、佐藤は会場を出て行き化粧室に入った所で撃たれてしまったのだ
あの時無理やりにでもガードを付けておけばこんな事にはならなかったかもしれない
酷く後悔しているのだろう
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時