112話 仁野環・仁野保 ページ27
白鳥「しかし目暮警部、それは」
白鳥が慌てて止めようとすると目暮は「なぁに」と振り返った
目暮「クビになったら毛利君のように探偵事務所を開けばいいさ」
小五郎「警部殿…」
安室「目暮警部…」
ようやく話す気になった目暮に小五郎と安室はホッと頬を緩めた
目暮「高木君、君は佐藤君に千葉君はA君に付いてくれ
何かあったらすぐに報告するんだ」
「「はい!」」
凛夜「俺も行きます
俺、警部がこれから話す内容知ってますし、それにAのそばにいたいんです」
目暮「…わかった」
凛夜と高木、千葉は会議室を出て行くと目暮と白鳥は安室達と向い合わせに座った
目暮「……去年の夏、東都大学付属病院・第1外科の医師、仁野保氏(35)の遺体が自宅のマンションから発見された」
目暮が話し始めて白鳥は仁野保の写真をテーブルに置いた
襟足をやや伸ばした髪をオールバックにし臙脂色のスーツに身を包んだ仁野は笑っているもののメガネの奥から覗かせる三白眼がどこかきつそうな印象を与える
目暮「捜査を担当していたのはワシと同じ捜査第一課の友成警部だった
彼の下に射殺された奈良沢刑事と芝刑事、そして佐藤君が付いたんだ
仁野氏はかなりの酒を飲んだ上自分の手術用のメスで右の頸動脈を切っていた
死因は失血死、第一発見者は隣町に住んでいてルポライターをしている妹の環さん」
目暮が第1発見者の名前を告げると、白鳥は仁野保の写真の隣に仁野環(27)の写真を並べた
コナン「おじさん、この人!」
コナンは身を乗り出して写真を指差した
コナンが気になっていた女性だ
小五郎「お!ホテルのパーティーで……!!」
写真に写っていたのは小田切敏也が会場を出て行くときに扉のそばに立っていた女性だった
すると、写真を見た小五郎が「思い出したぞ!」と手を叩いた
小五郎「彼女、前に俺を訪ねてきたんだ!」
コナン「え!事務所に来たの!?」
安室「それで彼女は毛利先生に何を!?」
振り返った安室は小五郎に尋ねると小五郎は「あ、ああ……」とばつが悪そうに頬をかいた
小五郎「それが……その時はしたたか酔ってまして…彼女が何を話したのか全然覚えてないんです」
隣で英理がフゥ……とため息をついた
相変わらずのダメっぷりにコナンも苦笑いするしかない
安室も肩を落としてははは……と苦笑いを浮かべた
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書いてて飽きない作品だねー
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時