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88話 暗闇に現れる者 ページ3

蘭「はい!そうします!」

パタパタと降谷の車に向かった蘭ちゃんを見送るとすぐにシボレーに乗り込んだ

コンコン

A「?」

運転席側の窓をノックされ窓を少し開けると見覚えのある人が立っていた

A「な!」

「お久しぶりですね、A様…」

A「な、なんで」

「フフフ…お久しぶりにあなた様の心境の様子を見に…」

A「ふざけるなっ!」

ガチャと車から出ると男は数歩下がった
僕は殴りかかりたいが今そんな事をすれば問題になるのでグッとこらえた

A「二度と現れるなと言ったはずだが?」

「クックックッ…あなた様は昔から怖いお方だ」

口元に手を添えて不気味に笑う男に殴りかかりたかった

「すでに迎えの時間が迫っております
今はお迎えに上がりませんが、いつになるかはまた「来るなっ!」フフフ…」

上着の中に入れている拳銃に手をかけた
男は少しだけ笑ってから、僕に近づいた

「言ったでしょ?
拳銃を抜くのがいつも遅いと…それで腕が上がったと言うのはおかしな話だ」

手をグッと掴まれミシッと腕が軋んだ
痛みに顔を歪めていると「A?」と、降谷の声が聞こえてきた

A「!、ふ…安室!来るなっ!」

安室「?」

降谷からは男が死角になっていて見えてない
僕の声で不思議に思いつつゆっくり歩いて来る

「では、また…」

パッと腕を放され男は暗闇に消えた
掴まれた腕を見ると赤くなっていた
それを隠すように上着をすぐに着ると、降谷に向き直った

安室「どうかしたのか?
大きな声が聞こえたが…」

A「なんでもないさ、少し猫に驚いただけさ…」

苦笑いを浮かべながら降谷に戻るように促すと渋々降谷も車に戻った

A「母さん…父さん…僕達を守って下さい」

形見である手帳と手錠を眺めた

ーーーーー
ーーー


「フフフ…写真で見るよりお綺麗になった…

もうすぐですよ、旦那様…生贄は

美味しく、天に召される

そして…





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悪魔となってこの世に降り立つ…」

不気味に笑い男は暗闇に消えた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時

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