105話 承諾してくれますか? ページ20
ま、お前が結婚なんてあり得ないか、と言ってアイスティーをまた口に含んだ
そんな言葉に安室は眉を下げて悲しげな表情になる
A「?どうかした?」
安室「もし僕がプロポーズしたらあなたは承諾してくれますか?」
A「え……?」
眉を下げて悲しげな表情で自分を見る安室に初めて見た顔だと思ったA
いつもならさっきの言葉でケンカが始まるのに、今回は逆に悲しそうに聞いてきた
A(してくれますか…って)
いつもと違う安室にどう返すか困り果てるAは頭をガシガシとかいた
そんな2人のやり取りを秋夜はイナズマジャパンと談笑しながら見ていた
安室「すみません、忘れて下さい」
A「バーカ」
安室「!」
困らせるのは嫌なので忘れてくれと言った途端にAが口を開いた
安室は驚いて目を見開いた
A「そんなのわかんないだろ?
もしお前がプロポーズしてきて、もし僕がお前の事を好きだったとしたら、その時は考えてやるよ」
目を閉じてフッと笑いながら言ったAに安室はパァア!と効果音がつきそうなほど明るい顔になり「そうですか!」と、嬉しそうに歩いて行った
A「結局…なんだったんだ?」
安室(これは脈アリ!)
ルンルンしながら歩いて行く安室
そんな2人のやり取りを見ていた秋夜はフッと笑って円堂達と話し込んでいた
数分後、上機嫌の安室はAに「アイスティーお持ちしましたっ!」と、ニコニコしながら来たがさっきからずっとアイスティーを飲んでいたAはトイレに行きたくなり、「後で貰うから持っておいてくれ」と言ってから会場を出た
安室は「そうですか…」としゅんとした顔になってアイスティーを持ちながらコナンと話し始めた
Aもやれやれと思いながらクロークに荷物を取りに行った
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化粧室に入ったAは先にトイレを済ませ、外に出ると鏡の前でファンデーションを塗り直していた佐藤に会った
佐藤「あら、Aじゃない」
A「佐藤!」
Aはバッグから取り出したハンカチをくわえて手を洗った
佐藤「警察官ばっかりで、おかしなパーティーでしょ?」
A「あはは、僕も警官だよ?
それより、佐藤も気をつけてくれよ?」
佐藤「え?」
A「だって…刑事達が次々と撃たれてるし、陣平兄さんみたいに置いていかないで欲しいから」
心配するAに佐藤は親指を立ててウインクした
佐藤「大丈夫よ、私タフだから!」
A「うん」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時