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103話 need not to know ページ18

周囲をキョロキョロ見回して高木は小五郎の耳に顔を近づける

高木「わかりましたよ、マスコミには伏せているんですが…実は、芝刑事も警察手帳を握って亡くなってたんです」

小五郎「何!?」

コナン(え!?)

A「…!?」

安室「……!?」

そばで聞いていた3人は耳を疑った
1人目の被害者、奈良沢警部補は胸にしまった警察手帳を示すように左胸を掴んで亡くなった
それに続いて、2人目の被害者も警察手帳を握って亡くなっていたとは___

小五郎「ってことは……」

小五郎がさらに詳しく訊こうとすると、

「それ以上の詮索は無用です、毛利さん」

いつの間にか白鳥が背後に立っていた
凛夜は白鳥の隣に立つ

凛夜「『need not to know(ニード ノット トゥ ノウ)』そう言えばお分かりでしょう」

白鳥の言葉に小五郎とA、安室はハッと息を飲んだ
白鳥の後にそそくさとついていく高木とポケットに手を突っ込んで歩く凛夜の後ろ姿を、小五郎は呆然と見つめた

A「『need not to know(ニード ノット トゥ ノウ)』……知る必要のないこと…」

小五郎「バカな……!」

Aが和訳した言葉を聞いてギュッと目を閉じて首を振る小五郎の横で、コナンも険しい顔になった

コナン(『need not to know(ニード ノット トゥ ノウ)』……刑事達の間で使われている隠語…
この事件の犯人は……警察関係者の中にいるってことか……!
それもただの関係者じゃなく、警察の上層部あるいは、警察組織全体が関与しているかもしれないってことか…)

ーーーーー
ーーー


会が進み新郎新婦は高砂席を離れ、ゲストの間を回った
丸テーブルのそばにいた蘭、園子、英理、Aのところにもやってきて、園子は2人の馴れ初めを訊いた

園子「じゃあ、プロポーズの言葉はなかったんですか?」

沙羅「ええ、彼そういうの苦手だから」

沙羅がそう答えると、光太郎は恥ずかしそうに頭をかいた
英理とAが小さく頷いた

英理「男はそのくらいの方がいいわよ」

A「妃さんのいう通りだ
歯の浮くようなセリフ言うヤツにロクなヤツはいないからな」

Aからやや離れたところにいたコナンと安室はハックシュ!と思い切りくしゃみをした
誰かが噂でもしているのか?とA達の方を振り返る

蘭「ねぇ、前から訊こうと思ってたんだけど、お父さんは何て言ってお母さんにプロポーズしたの?」

A「あ、気になる」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年5月24日 21時

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