無気力女は公安のエース…？3 (ページ1)

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86話男の所持品ページ1

目暮警部が来てから1時間…
凛夜兄さんは警視庁にいるらしく、今回は兄さんなしの捜査となった

女性の名は梶塚圭さんで、毛利さんにコインロッカーの鍵の捜査を依頼した本人だ

探偵事務所を訪れ、毛利さんの助手と名乗る男に出迎えられてスタンガンで気絶させられ
気づいた時にはガムテープで拘束されて、トイレの中に押し込まれていたらしい

目暮「しかしあの男は何の目的であなたをトイレに？」

梶塚「ず、ずっと質問攻めにあってました…
こ、この鍵はどこのロッカーの鍵だ！？言わないと殺すぞって…」

涙を流しながら男に言われた言葉を話した梶塚さん
そんな彼女に僕は違和感を感じた

梶塚「す、凄く焦っていたみたいです…
早くそのコインロッカーを見つけないとヤバイとか言ってましたから…」

目暮「しかしねぇ梶塚さん…
あなたは本当にあの男に見覚えはないのかね？」

梶塚「は、はい！全く…」

…なんだ？この違和感…
僕の考えとは他所で話は進んでいく

目暮「あの男の目当てがあなたの兄の遺品である鍵だったのなら、兄の知り合いの可能性が高いんだが…」

梶塚「兄の友人にはあまり会った事がないので…」

安室「ちなみにお兄さんは何で亡くなったんですか？」

梶塚「……」

ん？右側の耳…聞こえてないのか？
僕は疑問に思い安室より大きめの声で話しかけた

A「お兄さんの死因は？」

梶塚「あ、はい…4日前に事故で…」

携帯を操作して写真を見せた

安室「待ち受けにしてるんですね…」

コ・A「ん？」

この男の人…どっかで見た…
どこだ？

安室「あ、ちなみにAさんの待ち受けは「黙れ」…教えてくれてもいいじゃないですか…」

しゅんとする安室に僕はイラッときてスマホを操作して見せた

安室「！」

A「これでいいか？」

伊達ちゃんに勝手にされた待ち受け
これはこれで気に入ってるので変えてはいない

安室「…変えないんだな」

A「まあな、気に入ってるし、これ最後にみんなで撮った時だし」

スマホの電源を落としてポケットに入れる

A「目暮警部！男の所持品は何かわかったんですか？」

目暮「ああ…男のポケットに入っていた小銭や財布なんだが…」

A「？、何かあったんですか？」

目暮「引っかかるんだよ…」

小五郎「小銭や財布が？」

どういう事だ？
男の所持品は何も引っかかるようなものはないはずだろ…？