292話 1番大切な気持ち ページ24
殺せんせーと私達では力の差がありすぎて、クラス全員が考えた事もなかった事がある
殺せんせーが過去や結末の真実を話さなかったのは…私達に
だから私達兄弟妹やE組のみんなは伸び伸びと成長できた
本当に…私達にとっても私達兄弟妹にとっても、最高の先生だ
殺せんせーがE組に来てから9ヶ月
30分間かけて先生になった本当の理由を話し終わった時
突如
私達の頭を殺せんせーとの思い出が駆け巡った
怖かった事
腹が立った事
嬉しかった事
楽しかった事
楽しかった事
楽しかった…………………事
私達は
恐ろしい難題を突きつけられたと…
初めて気づいた
大好きな
優しくて
私達を
真っ直ぐに見てくれた
この先生を…
…殺さなくちゃならないのか!!!
……と
「「……、……、……‼」」
カノン(殺せんせーを……殺さなくちゃならない…？)
恐ろしすぎる難題に…私達E組は固まってしまった
爆発の期限は…来たる3月13日
その日は奇しくも椚ヶ丘中学校の卒業式の日だ
…年は明けて、今日は1月6日
冬休みの間に暗殺を仕掛けた生徒は…ただの1人もいなかった
そんな気分になれない
あんな過去を聞かされては
迷いの1月
殺せんせーの暗殺期限まで…
あと、
66日
冬休みが明けて私達は学校に登校する
教室に着くなりみんなはしぃんとした
いつものように元気に話している光景はなかった
ビッチ「1番愚かな殺し方は…感情や欲望で無計画に殺す事…これはもう動物以下」
カノン「イリーナ先生」
ビッチ「そして次に愚かなのは…自分の気持ちを殺しながら相手を殺す事
私のような殺し方をしてはダメ、お金の代わりに沢山のものを失うわ
散々悩みなさいガキども、あんた達の中の…1番大切な気持ちを殺さないために」
カノン「………………………………」
1番大切な気持ち
“コラ、黒崎さん！まじめに！”
“ヌルフフフ”
“君なら大丈夫ですよ”
殺せんせー…
私はあなたを
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殺したくないです
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月13日 23時
