探偵の妹はヒーローです2

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平次(ホテルのエレベーターはオープン前やから動いてへんかった…つまりあの3人の移動手段は…この階段だけっちゅうこっちゃ…
部屋の間取りはみんな一緒で…明かりのスイッチもみんなこの位置や…
電気の配線をいじった跡はなかったし…明かりつけたり消したりするんは、やっぱりスイッチを押さなアカンみたいやな…
待てよ、確かマイクは窓のカーテンを開けたゆうてたな…カーテンの端にテグスを結んでそれを引いたら開く仕掛け使てたとしたら…遠くからでもカーテンは「『それはねーよ…』」ん？」

服部がカーテンをシャッと開けると同時に服部を追いかけていた2人が壁にもたれながらそう言った

コナン「真っ先にマイクの部屋を2人で調べたけど、カーテンにテグスを取り付けた跡も、引っ張った時につくテグスのこすれた跡もなかったよ…」

『3人の中で1番犯行が可能なのは、犯行現場から1番近い部屋にいたレイだけど…スイッチを押してから階段を駆け上がってあの部屋の前に行くのに10秒はかかる…
左膝の関節が持病のレイには、3秒でそんな事できっこないよ…』

コナン「ちなみにマイクはアキレス腱を痛めて現在リハビリ中だし、リカルドは元々鈍足、3人ともあの時間内での犯行は無理だぜ！」

自信満々にそういう2人に服部は「なぁ、工藤、妹ちゃん…」と声をかけた

平次「お前ら何か変やぞ…いつもやったらこんな怪しいアリバイ目撃させた奴ら、ネチネチ疑うてかかるやないか！」

「『そうか？』」

『まぁ、部屋の前に行けたとしてもノックして中の人物が出てくる時間を入れたらプラス5秒…不可能だよ！』

ガラとクローゼットを開けると、中にはモップがあった

平次「ん？ホテルの部屋にモップ？」

コナン「ああ、全ての部屋のクローゼットに入ってたよ…」

平次「モップだけやない、チリ取りやホウキまで入ってんで…」

コナン「変わってるよな…」

「『「……………………」』」

3人はモップ？チリ取り？ホウキ？と頭の中でその３つを浮かばせた

「『「！」』」

平次「おい2人とも…出来るんとちゃうか？他の2人は無理やけど、あの人がいつも使てる物を利用したら、遠くから部屋の明かりを操作する事が…」

コナン「ハハ…何言ってんだ…そんな物、あの人持ってなかったし…部屋にも…」

『そ、そうだよ…あの人そんな物を持って』

平次「お前らこそ何ゆうてんねん？」

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