探偵の姉はゼロです2 (ページ8)

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『しかも被害者の携帯電話は電源が入っていなくてこの半日着信履歴もなかった…つまり、遠く離れた場所から被害者に何かをさせて絞殺する事は不可能…』

平次「______となると、怪しいんは開きっ放しになっとった運転席の窓や！走行中の被害者の車に車が近づいて何かをした…そない考えた方が自然やろ？」

新一「犯人がどんな方法で絞殺したにせよ、あらかじめ準備を整えて被害者の車とほぼ同時にこの高速道路に入らなければならない事は確かです…」

平次「高速走っとったら殺したい思てた奴の車に偶然出くわしたなんて事、まずありえへんからのォ…」

3人の推理に高木は「そ、そうか！」と相槌を打った

高木「被害者と同じIC(インターチェンジ)から高速に乗った車が3台だけだったってわけだね！」

佐藤「でもそれ、本当なの？どーせIC(インターチェンジ)でもらう通行券を見せてもらったんでしょうけど、同時刻に高速に乗った車が3台だけなんてありえなくない？それに今は、ETCっていう通行券をもらわなくても料金所を通れば自動的に電波で料金が引き落とされるシステムもあるじゃない！本当にここの車全部チェックしたの？」

新一「ええ…といっても、僕達より後ろを走っていた犯行不可能な車は除外しましたから、調べたのは50台足らずでしたけど…」

平次「それにや！被害者が高速乗ったんはオレらと同じIC(インターチェンジ)でな、そこのETCの機械は壊れとって、通行券もらう一般の料金ゲートしか使われへんかったんや…」

高木「なるほど！そのIC(インターチェンジ)から乗った通行券を持ってる人だけに絞ったってわけか！」

2人の推理にAはホクホクとご満悦だった
弟とその親友の探偵がここまで言ってくれるとAは自慢したくなった

佐藤「でもねぇ…警察でもない君達に通行券を見せてくれって言われて、みんな素直に見せてくれたかわかんないわよ？面倒臭くて、ETCだから通行券なんかないって言った人もがいたかも…」

新一「その点に関しては姉ちゃんが対応してくれましたよ」

平次「工藤の姉ちゃんは警察やしのォ…」

新一「だからそれは大丈夫だと思いますよ…台数が多くて警察の手伝い…姉ちゃんの手伝いをやらされてる風を装いましたし…」

『ブイッ‼』

ピースサインを送り満面の笑みで佐藤を見るAに佐藤は呆れを通り越していた