探偵の姉はゼロです2 (ページ6)

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軽くあしらったAは佐藤に挨拶をすませる
佐藤も急いでいるからと言い、話を切り上げ走り去った

毛利「フン！まああんなスゲェ事件、俺達が言わなくても明日の新聞見りゃ…」

『いや、多分新聞沙汰にはなりませんよ』

毛利「え？」

『結局誰も死んでいないし、犯人はまだ未成年！名前も写真も出されない…刺された新聞記者の河内さんも新聞にはしないって言ってたし…』

平・A(ラッキーやったのォ…/ねェ…工藤/新一？)

新一(はは…)

2人で新一に目を細めながら笑っているとほんとだよ…と顔で語る新一がいた

毛利「ん？何だあの車？ガードレールに車体をこすりつけながら走ってるぞ…」

平次「寝てるんとちゃうか？」

毛利「このままだと大事故だぞ‼」

小五郎は車体をこすりつけながら走る車に並走して走った

パッパー

と、クラクションを鳴らすがこすりつけるのをやめない車

毛利「おーい起きろ‼おいあんた‼お…」

クラクションを鳴らしながら運転席を見ると、ぐったりとしている男の姿があった

「「⁉」」

平次「おい、何か様子おかしいで‼」

『この車をその車の前に‼』

毛利「お、おい！前にってまさか…」

言われた通りに前につけた

新一「前につけたら速度を徐々に落として…」

毛利「バカ！んな事したらレンタカーが『いいから早く‼』」

怒鳴られ小五郎はすぐに言われた通りにした
車を完全に止めると、後ろから女性が降りてきた

「ちょっと群平⁉群平⁉」

ユサユサと男を揺らす女性に「ちょー待て！触んな‼」と服部が叫んだ

「え？」

新一「下がってください！」

「な、何なのあなた達？」

平次「アカン！」

新一「もう息はないな…」

女性の横に立つAは『ただの探偵達ですよ』と言ってから2人に歩み寄った

平次「見てみ、工藤！姉ちゃん！まぶたに溢血点や！」

ライトで男性の目に光をあてると服部は首に目を落とした

新一「______って事はまさか…」

グッと男性のネクタイを緩めシャツをバッと首あたりを見た

『索条痕‼』

平次「工藤、姉ちゃん、こいつは…」

毛利「おーい！」

和葉「どないしたん？」

車から降りてきた3人にAと新一は指示を出した

新一「蘭！1キロ先に料金所がある！」

『佐藤刑事に電話してそこを封鎖してもらって！』

蘭「え？どして？」

平次「殺されたんや…この車の運転手が…首絞められて…」

蘭「く…首を⁉」

「『ああ！走行中に…密室であるこの車の中でな‼』」

新一とAは声を揃えた