探偵の姉はゼロです2 (ページ50)

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有希子「でも、やっぱ新ちゃんとAの…ヤキモチなんじゃ」

「『そんなんじゃないって言ってんだろ⁉あの子/蘭ちゃんを見るアイツの目‼絶対ぇ悪い奴の目だったから‼』」

江舟が蘭を見た時のあの目を見た2人にとっては江舟がいい人とは思えなかった

新一「オレと姉ちゃんはアイツに負けないからな‼」

『絶対正体暴いて、蘭ちゃんを守るんだ‼』

ガチャとドアノブを回し、2人で部屋を出る

優作「……、なぁ、新一、A…もしかして蘭ちゃんは1番お寝坊さんだったりするか？」

新一「ああ」

『うん！いっつも、1番最後まで寝てるよ！私お昼寝なんてしてないし、最初に起きるからわかるもん！』

そう言い残し2人は部屋から出た

有希子「あら、優ちゃん…思い当たる事でもあるの？」

優作「新一の担任の先生の江舟って名前…僕のファンにも1人いるんだよ…北海道の子なんだけどね…」

新一の連絡帳を見た優作は江舟という名前に目を向けた

翌日…

蘭「はぁ…」

園子「どーしたの蘭ちゃん？元気ないねー…」

『もしかして、昨日私の弟の新一がひどいコト言ったから？』

ひょこっと現れたAに蘭は「違うよー」と声を返した

蘭「昨夜、お母さんに怒られちゃって…お友達をイジメちゃいけませんって」

『(え？)』

蘭「私イジメてなんかいないよね？」

園子「うん！どっちかというとイジメられてるかも…」

ジロリと新一を園子が見た

『(…優しい蘭ちゃんが友達をいじめた？ううん、そんなはずないずっと蘭ちゃんの隣にいるけど、そんな事してないむしろ、仲良しだ…じゃあ一体…)』

顎に手を添えながらAは考え込んだ

2日後…

お昼寝の時間になり、江舟は園児達を寝かしつけた後、部屋から出た
その様子を見た2人の子供が起き上がった

江舟「……」

「え？黒いライトバン？」

「そう…保育園の裏口にずーっと停まってるのよ！」

江舟「⁉」

その言葉に江舟はハッとした

「こういうのって警察に通報した方がいいのかしら？」

「そうね…念の為に車のナンバーも控えておいた方がいいかも…」

江舟「だったら僕が様子を見て来ましょうか⁉」

「「江舟先生…」」

江舟の申し出に女性の先生達は頼む事にした
バシャバシャと雨の中を駆ける江舟はバンに近づいた

“諦めろ！あの子はもう帰って来ない…”

“そんなの嫌！絶対に嫌よ‼リセットよ！そうすれば今度はうまく行くはず…やり直すのに時の縛りはないのだから…”

江舟「やっぱり止めようこんな事‼」