探偵の姉はゼロです2 (ページ49)

今日:14 hit、昨日:43 hit、合計:219,062 hit

20-5 ページ49

数日後

「『絶ーっ対おかしいよアイツ‼絶対の絶対‼』」

書斎で大声を出しながら叫びまくる2人に有希子、優作は眉をひそめる

有希子「アイツって保育園の担任の江舟先生？」

「『うん！』」

有希子「おかしいって…どんな風に？」

豪語する2人に首を傾げた

新一「アイツ！あの子の布団の場所だけ決めてるし…」

『お散歩の時あの子の手だけずーっと握ってるし…』

新一「お散歩で行った公園の滑り台も順番待ってた奴を飛ばしてあの子に滑らせてたんだよ⁉ 大声で名前まで呼んでさー！」

『きっとアイツあの子を手なずけて子分にして何か悪いコト企んでんだよ‼ううん、子分なんかじゃない、もっと酷い事をしようとしてるんだ‼』

ムキになりながら2人にそう怒鳴るAに有希子は「へー…」と声を上げる

有希子「で？あの子って誰？」

新一「そ、それは…」

有希子「んー？」

『(テンパってる)』

新一「ら、蘭って…女の子だよ…」

『母さんが言ってた英理さんの娘さんだよ！』

頬を染めて俯く新一と有希子の目をしっかりと見ながら言うA

有希子「ははーん…さては新ちゃん…その先生が蘭ちゃんばっかり可愛がってるからヤキモチ焼いてるんじゃないのー？Aもー」

「『バッ…バッカじゃねーの⁉そんなんじゃねぇよ‼全然違うっつーの‼』」

頬を染め上げ叫び出した2人に有希子達はキョトンとした

優作「でもまぁ1人だけひいきするのは問題だな…」

有希子「その先生に理由を聞いてみたの？」

「『う、うん…』」

新一「布団の場所は前にその蘭って子がトイレから離れた場所で寝てて間に合わなかったコトがあったから…トイレの近くにしたって…」

『お散歩の時蘭ちゃんと手を繋いでるのは…蘭ちゃん、すっごい方向音痴で列からはぐれてとんでもない所に行っちゃった事が前にあったからで…』

新一「あの子は順番を他のみんなに譲っちゃう子だから…先に滑り台を滑らせたって言ってたよ！」

わかりやすく2人は有希子達に説明した

有希子「あら…ちゃんと理由あるじゃない…」

ちゃんとした理由があるのに納得した有希子

優作「そういえば散歩のコースが変わって…前とは違う公園に行くようになったと言ってなかったか？」

「『あ、うん！』」

『そのワケは明日のお散歩の時に話すって‼』

優作「ホー…」

優作が聞いてきた事にAはすぐに返した