探偵の姉はゼロです2 (ページ47)

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「『⁉』」

2人はある事を思い出した
有希子に手を引かれて職員室に向かっている途中、園児達が遊んでいる部屋の前を通った時だ

“こんなの付けてるヤツは仲間じゃねぇ‼”

イジメっ子がバッジを取り上げてそう女の子…蘭に言っていた

「『(いや、違う…この子が取られたのは…このプラスチックの…バッジじゃねぇ/ない‼)』」

新一はせっせとバッジをとり、Aに渡した

「『オ…/わ…オレ/私にも作ってくれよ…それ、サクラだろ？』」

折り紙を切り離した蘭にそう言った
それを聞いた蘭はキョトンとした

新一(何だよ？そのキョトンって顔…)

『(ま、まさか…違うのか⁉)』

蘭「そうだけど…どうしてわかるの？」

「『(合ってたー！)』」

自分達の推理が合っていた事に舞い上がるのを抑えた

「『(待て待て慌てるな…ここからが大事だぞ…ホームズみたいに偉そうに…)』」

新一「オメーオレと姉ちゃんをバカにしてんのか？」

「『(後はそう思ったワケを…この子にわかりやすく教えれば…この子もきっと…ビックリしてくれるはず…)』」

推理を披露し、立ち上がった新一は蘭に話しかける

新一「だからわかったんだよ！オメーがサクラのバッジをなくてしビービー泣きながらサクラを作ってる…泣き虫だってな！(よーしこれでどうだ？ワトソンみたいに驚いた？すごいも思った？)」

ちろりと蘭の反応を伺っていると、寝ていた子供達がワーッと目を覚ました

園子「すっごいね君！エスパーみたい‼」

新一(み、みんな驚いてる‼)

「『(すっげぇー‼ホームズすっげぇー‼)』」

反応を見てから嬉しそうに微笑んだ2人はチラリと蘭を見た

新一「バ、バーロ…エスパーなんかじゃねぇよ…」

『少し考えたらわかるよ』

「『(じゃあこの子もきっとビックリして…え？怒ってる？)』」

口をハの字に曲げて頬を膨らませている蘭がいた

蘭「私も泣き虫なんかじゃないよ‼」

「『(はぁ？)』」

新一「泣いてたじゃんか！」

蘭「泣いてないもん！」

新一「泣いてたよ！」

蘭「泣いてない‼」

『こらこら』

仲裁に入るA

「『(______ってか今涙ぐんでるし…)』」

新一を抱き上げて蘭から離れたAも抱き上げられた新一も心の中で蘭に突っ込んだ

有希子「あーっ、新ちゃんとAこんな所にいた‼」

「『か、母さん⁉』」