探偵の姉はゼロです2 (ページ46)

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優作も有希子の姿に苦笑いを浮かべた

優作「さぁ、これが桜のネームプレート！これ以上僕のイベントの主役を取らないでくれ…」

有希子「了解♡じゃあ新ちゃん！それを胸につけたらズラかるわよ！」

新一「ああ…わあってるよ…」

Aにバッジをつけてもらった新一と有希子、Aはサイン会場を後にした

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江舟「あと、聞いておきたいのはアレルギーですね…新一君に食べさせてはダメな物とかありますか？卵とかソバとかチーズとか…」

有希子「いえ、特には…」

2人は有希子達が話していることをいい事に部屋から抜け出し、廊下を歩いた

「『(えーっと…図書室…図書室っと)』」

2人で保育園の中を歩き回り図書室を探すがどこにも無い

「『(おいおいマジか？図書室ねぇじゃんよー…)』」

ガララと静かに扉を開けると、そこには子供達が昼寝をしている部屋だった

新一『なんだー…みんなで並んで寝てんのか…』

『この前映画で見た死体置き場かと思ったね』

コソコソと話しながら部屋の中に入った

新一『この列はリンゴ組』

『この列はチューリップ組…1番上の列がサクラ組か』

新一『はいはい、お利口さんお利口さん』

『新一』

嫌味ったらしい言い方に突っ込むと、ポタッと何かが落ちる音がした
そこには、寝ながら折り紙をしている少女…蘭の姿があった

新一(あの子確か…何かを取られて困ってた…)

『(あの子の服にだけサクラのバッジが付いてないから…取られたのはバッジ‼)』

新一(じゃあ今この子が作ってんのは…何だ？)

静かに歩み寄りながら蘭が作っている折り紙に目を向ける

『(待てよ…あの折り方…見た事あるぞ！)』

新一(クリスマスツリーに飾る星を…父さんが作ってた時の折り方だ‼)

『(あれを真っ直ぐ斜めに切ったら星だったから…この子みたいに曲げて切るとサクラになるはず！)』

新一(絶対ぇそうだ！この子は、さっきサクラのバッジを取られちまったから…紙で新しいバッジを作ってるんだ‼)

『(あ～くそっ！これが合ってるかどうか聞きてぇ…ホームズが言ってたよな？中間の推理を全て抜き取り出発点と答えだけを相手に示せば安っぽくはあるがビックリさせる効果は十分にあるって…)』

新一(この子ビックリするかな？すごーいって驚いてくれるかな？)

2人は頬を染めながら自分達が推理した答えを蘭に話したいと思った